最近、サーバーが重くてご迷惑をおかけしております。ごめんなさい。対策をとっていこうと思いますので引き続きよろしくお願いします。(サーバー移転までは無理かもしれませんが)



なにごとも陽気に明るく、心配事なんて忘れて、生きていこう。ひと時ひと時の幸福を味わうことこそが、生きていく上で大切なんだから

Richard Strauss


<< 目の回る忙しさ──「誰も寝てはならぬ」 | また始まった一週間────バーンスタインが振るマーラーの交響曲第五番を聞く(その2) >>

一文の重み──バーンスタイン;マーラー交響曲第五番ハ短調 その1

Gustav Mahler

HMV:
iconicon

 今週から読み始めたブルノ・ワルターの「マーラー 人と芸術」を読んだから、ということもあって、昨日、今日とマーラーを聞いています。昨日は交響曲第4番を聞いたのですが、4番の中でトランペットが、交響曲第5番冒頭のファンファーレを吹いているのに気づいて、ああ、5番を聞かなければ、と思い、バーンスタイン盤を聞いている次第。

まずは第一楽章から。冒頭のファンファーレ、フレーズ自体の速度の遅さより、休符をためてテンポを遅くしているのがわかります。全体に荘重な空気に支配されていて、テンポの遅さからくるまどろっこしさを感じることはありません。きちんと統御されているのがわかります。

バーンスタインのテンポの取り方に注目し始めたのは最近になってからで、特にワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」やブラームスの交響曲などを聞いて大いに刺激を受けたのですが、この曲でもやはりたっぷりとした器の大きさを感じて、いいなあ、と思います。 テンポが遅くなると、音楽が拡大鏡で覗いたように思えることもあります。ティンパニーがパッセージをたたいたり、鼓笛隊の沈鬱なスネアドラムが聞こえたり。交響曲第10番の第1楽章、あるいはベルクの「ルル組曲」のような、トーンクラスター的な響きが聞こえたり。いろいろな意味でとても刺激的です。 第二楽章の冒頭はテンポが上がりますね。波打つように弦のうねりが迫ってきて、金管が吠えまくりますが、チェロの葬送行進曲風の旋律はかなりゆったり。テンポの変化が雄弁な楽章です。

上述のワルターの著書の中で、「音楽は地中海の明るい海なのではなく、なみうつ大洋のような暗さを持つのだ」、といったことが書かれているのですが、マーラーの曲はまさにそれに当てはまりますね。音楽に関わらず、世界認識も変えられてしまうかも、とまで思ってしまいました。そういう意味では実にショッキングな一文でした。

しかし、マーラーの曲は集中力を非常に要します。特にバーンスタインはゆっくりと重みのある演奏なのでなおさら。マーラーの五番だって、これまで何度聞いたか分らないのですが、分らないことが多すぎます。だからといって聴き過ぎると疲れてしまう。疲れるぐらいの曲のほうが歯ごたえがあって、分ったときのうれしさは格別なのだと思いますが、まだそこまで辿り着いていないです。 第三楽章以降は次回へ続く、ということで。

  • 作曲==グスタフ・マーラー
  • 指揮者==レナード・バーンスタイン
  • 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

記事がお気に召したり、お役に立ちました、以下のボタンをクリックいただけると嬉しいです。励みになります!

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ にほんブログ村 クラシックブログ オペラへ にほんブログ村 本ブログへ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 一文の重み──バーンスタイン;マーラー交響曲第五番ハ短調 その1

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://shuk.s6.coreserver.jp/x/mtsys5jp/mt-tb.cgi/1882

コメント(2)

Shushiさま お早うございます

お久しぶりです。コメントは久しぶりですが、ブログは読ませていただいています。

ヴァルターの本、大昔読んだような気もするのですが、すっかり忘れています (^^;)

バーンスタインのマーラーは、やはりニューヨークとの録音が懐かしくもあり、私にとっては原体験になっていますので、どうしても、ニューヨークとの録音を聴いています。
ここ最近、ベトベンのカルテット、それにヴァーグナーばかり聴いていますので、久しぶりにマーラーも聴いてみたいと思っています。

ミ(`w´彡)

Shushi :

rudolf2006さん、コメントありがとうございます。私は逆にニューヨーク時代のバーンスタインを知らずにいます。そちらも聞かないといけないですね。聞きたいCDが多くて困ってしまいます。
ベートーヴェンのカルテットは、アルバン・ベルグカルテットの全曲盤を持っています。つまみ聴きはしていますが、まだまだ書くまでには時間がかかりそうです。まずはiPodに入れないと。ヴァーグナーのリングもいろいろな指揮者で聞いてみたいですね。

コメントする

辻邦生さん著作について

サイト内検索

公開記事数

2010 年 7 月 30 日
の公開記事数
1035本

Amazon







Media Marker

My Favorite Weblogs

Book Log

アクセスカウンタ

Twitter

最近のわたくし

最近10件のアクション

QR CODE

QR Code
Powered by Movable Type 5.02

AD

クワイアットコンフォート3
HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム

 iTunes Store(Japan)
 iTunes Store(Japan)
 iTunes Store(Japan)