迷走する新国立劇場

Salome in NNTT

昨週の水曜日の新聞に、新国立劇場の次期芸術監督人事についての記事が載っていました。今更ながらご紹介。すでにご存じのように、若杉弘さんは2010年秋に芸術監督を退き、尾高忠明さんが次期芸術監督に就任することが発表されています。2007-2008シーズンから若杉さんが就任したというのにもう次期監督ですか、と少々困惑したのですが、新聞によると芸術監督の任期は三年なのだそうです。そうすると、あと2シーズンで若杉さんが退任すると言うことになる。

うーん、個人的には「軍人たち」上演に代表される若杉さんのチャレンジに期待していただけに、残念だなあ、という感じ。あと2シーズンあるとはいえ、次期監督が発表されてしまうと、劇場の士気にも影響するのではないか、とも思いますね。

ところが、おもしろい(?)ことに、次期監督に「決まった」とされる尾高忠明さんも「そんなの聞いてないよ」という感じなのだそうです。劇場側が根回しが不十分なまま発表してしまったようなのです。尾高さん自身尾高さんは「納得できなければ辞退する」とおっしゃっているそうな。劇場側のネゴが足らなかったんですね。担当者は今頃大変だろうなあ。

理事長の遠山敦子さんは、小泉内閣で文部科学大臣になった方ですが、この方もやはり文部官僚。トルコ大使や文化庁長官も歴任しているそうです。今は官僚に対しては厳しい時代。いろいろ不祥事もあるということもありますが、それに乗じてマスコミも官僚を叩けばニュースになりますから、スケープゴートにしやすい。記事では直接遠山さんを批判してはいないけれど、記事の作りは時流に乗った(?)ものとも言えそうです。

 

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