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なにごとも陽気に明るく、心配事なんて忘れて、生きていこう。ひと時ひと時の幸福を味わうことこそが、生きていく上で大切なんだから
Richard Strauss
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レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」(村上春樹訳)スター
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ハードボイルド
甦ったのは?
台詞の切れ味の悪さ
時代を背負う作家が描く、頑なに自身のプリンシプルを守る探偵フィリップ・マーロウの最高峰ミステリ小説
軽い「ロング・グッドバイ」、これはすごい小説でした。これも高校時代か大学時代に読むべき本でしょう。私は大学時代何をやっていたのでしょうか? サックスを吹いて、音楽聴いて、バイトでデータベース(のようなもの)作ったり、雑誌を作ったりする毎日でした。おかげで就職できたのですが。
まずは、構成が優れています。いくつかの事件が発生し、それが連関している。なおも、事件は終わりの様相を見せるが、実はそうではない。最終幕は寂寥感を伴う驚愕。それから、登場人物の人間関係の緻密さ。周到で綿密な計画に驚きます。昔「罪と罰」を読んだ時に感じたものと似ています。 描写もすごく良いです。バルザックの作品の細かい描写をいとおしむように読む読書家の話を聴いたことがありますが、おそらくはこの作品も細部の描写を、まるで家具に施された緻密な彫刻を堪能するかのような気分で読むことが出来ます。
生き方。マーロウが警察に収監されるけれど、一切自白をしないというエピソードがスマートです。「警察でペラペラとしゃべるような私立探偵には用はない」的な自己分析が冷静でいい感じ。
それにしても、あれほど愛情を思っていた二人が、どうして離れ離れになってしまうのか、という古典的問いかけも、リヴァーヴ感とともに感じざるを得ないのです。もちろん戦争という特殊な状況だから、ということもありましょうが、現実問題としてそういう例もよく見かけます。まあ、生き続けるということは、罪悪感と悔悟感どんどん降り積もっていく道をかき分けていくわけです。生きれば生きるほど、積雪量は多くなるわけです。そうやって人間は強くもなり、一方で苦しみもするわけです。
本を読んで、しばし遠い国に旅することができた気分。次に読んでいるのもやはりアメリカの作家であるハーマン・ウォークです。こちらはかなり長い本です。そのあたりのことはまた今度。
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