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 いろいろありましたが、何とか読了。今回も本当に勉強になりました。

我々は、第二次大戦の最終形を知っていますが、当時は進行中の事案ですので、我々とは全く違った知見を彼らは当然持たざるを得ない。ドイツ軍は、イギリス侵攻はかなわなかったとしても、ギリシアでイギリス軍を撃退し、ロンメルが北アフリカで活躍し、大西洋ではUボートが米国からイギリスへの援助物資を葬り続けているという状況。イギリスは援助物資をアメリカから購入せねばならず、外貨準備高は減っていく。ドイツは、ソ連侵攻まではかなり良い線まで言っていたと言うことでしょう。

それにしても、ヘンリー家にまつわるエピソードが、戦時中という特殊な条件と相まって本当に興味深いです。次男バイロンは中立地帯のリスボンでナタリー・ジャストロウと結婚するのですが、まあ、ナタリーを巡っては、スロウトという外交官ともいろいろありますので、読んでいて複雑な気分。とうのヴィクターもやっぱりパメラという女性に恋心を抱くようになるわけだし、ヴィクターの妻ローダも、不倫をしている。まあ、こう書くと、下世話な情事話かと思うのですが、戦争中という特殊な状況にあってはそれもなんだか首肯できる気がします。実際、本文中にもそう言ったたぐいのことが書いてあるわけで、いつ命を落とすか分からないという状況にあっては、人は何らかの衝動に突き動かされるというのは、なにも珍しい話しではないでしょうから。

ルーズベルト大統領が、イギリスの支援を思うようにできず苦悩する場面も印象的。イギリスを放っておけば、いずれドイツはイギリスを陥落し、強大なイギリス海軍を手に入れてしまう。そのうちに大西洋を支配下にいれ、アメリカ大陸にドイツは迫るだろう、という悲観的な見方もある。ようは、ルーズベルトはどうにかしてでも参戦したかった、と言う風にこの本では描かれていまして、真珠湾攻撃をアメリカは察知していたが、あえてやらせた、という話しを信じざるを得なくなります。ですが、まだ物語は1940年です。真珠湾まではあと一年もあります。どのように連合国はドイツと戦うのか。

「戦争の嵐」は、真珠湾攻撃で終幕となりますが、くだんの最終第三巻、これから読み始めます。

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