カエサルの最期──引き続き「死の都」
今日もブログがかけることを感謝しています。ものを書くのは結構楽しいですね。昔の知り合いがテレビでインタビューされているのを見ました。彼は、 10年近く前に会社を辞めていたのですが、どうやら夢をかなえるべく頑張っていたようで、いまでは某地方自治体の議員になっていたのでした。すばらしいですねえ。
「ローマ人の物語5 ユリウス・カエサル ルビコン以後」読了です。
ポンペイウスとの戦いを終え、ローマに凱旋するカエサル。終身独裁官に就任し、事実上「皇帝」となるカエサルでしたが、カエサル的な融和政策で、かつての敵をも寛容さを持って許してしまったため、反カエサル派の動きを掣肘しないまま。子飼いの部下も不遇にかこつけて反カエサルに身を投じ、運命の3月15日、ユリウス・カエサルは、元老院会直前に刺殺されます。傷跡は二十数箇所。
カエサルの下、平静を保っていたローマ情勢は緊迫します。カエサルの右腕で、執政官の同僚だったアントニウスは、カエサルの意外な遺言書に驚きます。カエサルの示した後継者は無名の若者、オクタヴィアヌス。だれそれ? と誰もが言うぐらい無名だったのです。ですが、オクタヴィアヌスは、カエサルから指名されただけのことはある若者だったのです。
ローマ史の最もおもしろいところが終わってしまいました。少し寂しい気分。あと、楽しみなのは五賢帝の時代でしょうか。そういう意味で言うと、ユリアヌスがどう描かれているのかも楽しみですね。辻先生の「背教者ユリアヌス」とどういった違いがあるのか、など。
音楽のほうは、引き続き「死の都」を。ストーリとは裏腹に、映画音楽的な甘い旋律も現れるわけですが、ただ甘いわけでは決してなくて、旋律もオーケストレーションも複雑。シュトラウスやマーラーの影響下にあったといいますけれど、それよりもコルンゴルトが影響を及ぼした種々の映画音楽との関連性のほうが浮き上がってくる感じを持っています。それだけ、コルンゴルトのオリジナリティが発揮されているのだと考えています(楽理的に述べられないのが痛いのですが。本気で音楽理論や譜面の勉強したいのですが、いまからでも間に合うものなのでしょうか、という感じ)。
あと余すところ一日。それで週末です。長いようで短い一週間。あっという間でした。ということは充実していたということでしょうか。
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