Jazz

先日、若い方とジャズについて語りつくす時間があり、とても勉強になりました。大学を卒業してから新しいジャズに触れることもあまりなかったですので、大学時代からあまりアップデートされていなかったので、とても新鮮でした。なんというか、何かの物語の背景に流れる別の物語を感じたということでもあります。時間の流れは、主観的にいうと一本ですが、それがもう一本あったのか、という驚きのようなものかもしれません。別の世界線を眺めるかのような感覚にも襲われます

しかしそれでもなお、複数の世界線は、幾重にも重なりあうときがあるということになります。このアルバムの話も一瞬出たのですが、このアルバムジャケットの色彩感が頭から離れず、今日はこの曲ばかり聞いていました。

このアルバムタイトル、なかなか含蓄あるな、と思いまして、Geminiに調べてもらいました。さらなる高みを目指して、パットメセニーグループは幕を閉じた、というのも素晴らしい解釈だな、と思います。こうした交響曲のような構成美は、Secret Storyにもありました。他人にまねできるものではないですが、素晴らしい音楽は聴くだけではなく、自ら手に取りたくなるものです。私はサクソフォーンを吹きますが、Pat Methenyのアルバムだけはできなかったな、と思います。学生時代の先輩は、私のバンドでいつかメセニーをやろう、と言っていましたが、懐かしく感じます。まあ、EWIを使えばいいのかしら、などとも思ったり。

1. 『The Way Up』の日本語訳案

このタイトルには「方向性」と「上昇」の両方の意味が込められています。

  • 「上昇への道」(最も一般的で本質的な訳)
  • 「上りゆく道」(進行しているプロセスを強調)
  • 「高みを目指す道程」(精神的な探究や進化を強調)

単に「上の方」という意味ではなく、**「ここからさらに高みへと向かっていくプロセスそのもの」**を指していると解釈するのが、メセニーの音楽性には合致しています。


2. 収録曲名から見る意味の広がり

このアルバムは、全68分が途切れることなく続く一つの交響曲のような構成になっています。各曲名(Part)は、その「道」の段階を表しています。

Opening

文字通り「始まり」ですが、このアルバムの基本となる「3つの音の動機(モチーフ)」が提示される場所です。旅の出発点、あるいは意識の扉が開く瞬間を指します。

Part One

旅の序盤。エネルギーが爆発し、複雑なリズムが絡み合います。ここでは**「未知の世界へ踏み出す高揚感」**が描かれています。

Part Two

少し落ち着きを見せ、内省的なメロディや空間的な広がりが目立ちます。道中での**「思索」や「風景の移り変わり」**を感じさせるパートです。

Part Three

クライマックスへ向かうエネルギーの収束。ここでは、それまでの要素が統合され、より高い次元へと押し上げられます。まさに**「上昇の核心」**部分です。


3. アルバムタイトルが持つ深い意味

パット・メセニーはこのアルバムについて、現代社会の「短文化(情報の断片化)」に対するアンチテーゼとして、長い時間をかけて展開する物語を書きたかったと語っています。

  • 進化の象徴: デビュー以来、常に新しいギターテクノロジーや音楽理論を取り入れてきたメセニーにとって、「上(Up)」とは常に自己更新し続ける姿勢を指します。
  • 精神的な向上: このアルバムは、聴き手を日常から引き剥がし、より高い精神的な場所へ連れて行くような構成になっています。

結論として: 『The Way Up』は、**「更なる高み、あるいは未踏の領域へと進み続ける意志の軌跡」**を指すタイトルだと言えます。


このアルバムは、パット・メセニー・グループとしての集大成のような作品ですよね。もしよろしければ、特に好きなパートや楽器のセクション(ライル・メイズのピアノや、多数のギターの重なりなど)があれば教えてください。それに基づいたより深い解説も可能です。

それでは。おやすみなさい。