Opera,Richard Wagner

昨日は、どうしてもあらがえず、カラヤン盤のヴァルキューレの第一幕を聴いていました。ジークリンデを歌うヤノヴィッツさんの歌に感動しました。透明な声でありながら芯があって、苦悩するジークリンデを巧く歌っておられると思いました。カラヤンの指揮も良いですね。序奏などは、ショルティ盤よりも疾走感たっぷりでした。録音も良くて、(おそらくベルリン・イエス・キリスト教会。ライナーがないので分かりませんが、他の指環と一緒としたら間違いないです)、残響音もほどよい感じです。

とはいっても、まだまだ聴き足りないですので、今日もきっとショルティ盤かカラヤン盤いずれかのヴァルキューレを聴くことになると思います。他にお勧めはあるでしょうか? カイルベルト? クナッパーツブッシュ?

  • 管弦楽==ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
  • 作曲==リヒャルト・ヴァーグナー
  • 指揮==ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • ヴォータン==バス==トーマス・ステュワート
  • ジークムント==テノール==ジョン・ヴィッカーズ
  • ジークリンデ==ソプラノ==グンドラ・ヤノヴィッツ
  • ブリュンヒルデ==ソプラノ==レジーヌ・クレスパン
  • フンディング==バス==マルッティ・タルヴェラ

Opera,Richard Wagner

Walküre_1

MIDI

ショルティ盤のライナーには、示導動機の譜例が載っています。ヴァルキューレを聴いていて、ジークムントとジークリンデの場面でよく出てくる動機で、ライナーではヴェルズング愛の動機とされています。トリスタンとイゾルデの二幕を思い出してしまいますね。禁忌に触れる出口のない哀切な愛情が歌われます。このあたりの雰囲気、とても好きで、ついつい繰り返して聴いてしまっています。ショルティ盤では、ジークムントはジェームズ・キングさん、ジークリンデはレジーヌ・クレスパンさんです。お二人とも良いですね。この渦巻く愛情吐露の甘美さの中にいつまでも留まっていたいと思うのですが、フンディングやフリッカがそれを妨げる。もちろん二人とも二人なりの信義に基づいていることです。それが人生というものです。

今朝も少し寝坊気味ではありますが、気になっていたフレーズを譜面にすることが出来ました。今日ももう少しヴァルキューレを聞き込んでみようと思っています。って、何日聴いてるんだろう? 意外にもなかなか飽きないですね。これははまってしまったかもしれません。今年の秋には新国立劇場でラインの黄金とヴァルキューレがありますが、どんどん楽しみになってきています。

というか、4月13日、新国立劇場で魔弾の射手をみるのでした。こちらの予習もせねば……。

Miscellaneous

こんな色のパソコンが欲しい!

さてどうしたものか。昔、IBMが出していたThinkpad S30でしたっけ、鏡面仕様の黒くて小さいPCがありましたよね。

http://www-06.ibm.com/jp/pc/thinkpad/pdf/tps3016.pdf

こういうの、また出てくれないかな、と思うのでした。いまのテクノロジなら行けそうな気がします。

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Opera,Richard Wagner

今日は少々寝坊。(禁じられているというのに)昨夜ワインを少し飲んでしまい、却って眠りが浅くなって、寝坊してしまったというわけ。アルコールは楽しいですが、控えめに……。

さて、今日も朝からワーグナー漬です。ショルティのヴァルキューレを執拗に聴き続けています。ジークムントをジェームズ・キングさんの声が素晴らしく思えます。ニルソンさんのブリュンヒルデは意外と繊細な感じに聞こえます。ホッターさんの丸味のある独特の声。これはちょっと異論ありかしら。ラインの黄金のロンドンさんのほうが好みだな、と思いました。

なんだか無間地獄に堕ちていくような深さをもつ指環の世界。図書館でカラヤン盤とレヴァイン盤の一部を借りてきています。ですが、まだ楽曲の理解が先で、聴き比べはもう少し先でしょうか。そうそう、DVDも昨日少し見たのですよ。サヴァリッシュ盤の神々の黄昏の冒頭部分です。神々の黄昏は急に登場人物が変わってしまうような気がして、少し違和感を感じるのは気のせいでしょうか。

 

  • 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 指揮==ゲオルグ・ショルティ
  • ヴォータン==バス==ハンス・ホッター
  • ジークムント==テノール==ジェームズ・キング
  • ジークリンデ==ソプラノ==レジーヌ・クレスパン
  • ブリュンヒルデ==ソプラノ==ビルギット・ニルソン
  • フンディング==バス==ゴットロープ・フリック

いつも上記のように、役柄や名前などを載せていますが、これをアクセスのデータベースに入力して、エクセルにデータを移し、エクセルVBAでタグと一緒にソースを自動生成、というスキームをやっと作りました。名前を毎回毎回入れるのが面倒なので、効率化です。それでもまだまだ効率出来そうですし、意図と違う動きをしているところもあるので、少しずつ直していこうと思っています。このブログも少しずつ効率化していまして、だんだん更新が楽になってきました。

Italy2007

6時半に起き出す。まだ外は真っ暗。日本でならもう明るくなっている時間だというのに。

今朝早く起きたのは訳がある。一つ目の理由は時間があるうちにサン・ジョルジョ・マッジョーレ島からドゥカーレ宮殿とサンマルコ広場を見ておきたかったから。というのも、マッジョーレ島からスケッチしたに違いないカナレットの絵がミュンヘンのアルテ・ピナコテークにあって、ひどく感動したのである。どうしても実地を見てみたかったというわけなのだ。もう一つの理由は、方角的にみて、朝早く起きていけば、朝日が当たるドゥカーレ宮殿がみられるはずだから。きっとあの「バラ色」の宮殿の壁は朝日に燃え上がり、そこはかとない美しさが立ち上がってくるに違いないのである。

時間を調べておいたヴァポレットに乗ってサン・ジョルジョ・マッジョーレ島へ。明け方のジュディカ運河の空気の冷たさ。寒くて仕方がない。ほどなく、島に到着。まだ陽は昇らないが、群青色に空は染まりつつあり、ドゥカーレ宮殿と鐘楼が淡い光を浴びて佇んでいる。

Venezia_Sunrise

 さすがに暗くて、ちゃんとした写真はまだまだ撮れない。三脚があれば良いのだろうけれど。ああ、小さい三脚を持ってくるんだったなあ。

Italy2007

いよいよ夜明け。太陽が姿を現す。

Italy2007

朝釣りをするフィッシャーマン。意外にもヴェネツィアで釣人を見かけることが多かった。

Italy2007

島の東側はヨットハーバーになっている。マストが何本も立っているのを見るのは壮観。

Italy2007

そう! これがカナレットの描いたドゥカーレ宮殿の構図だ。それにしても、朝陽に燃える宮殿の美しさ。早起きは三文の得というけれど、それ以上の感動だ。

Opera,Richard Wagner

昨日から今日にかけては、ショルティの振るワルキューレを聴いています。指環の全曲レコーディングはショルティが初めて行いました。以下のようなイメージで挙行されたのだそうです。

  1. 1958年:ラインの黄金
  2. 1962年:ジークフリート
  3. 1964年:神々のたそがれ
  4. 1965年;ヴァルキューレ

ヴァルキューレは、ジークムントの悲愴な歌声が聞けたり、ヴォータンとブリュンヒルデの惜別の場面、それからあまりに有名すぎて天の邪鬼な私にとっては少々気恥ずかしさも感じてしまうヴァルキューレの騎行が聴けたりと、何度聞いても美味しいですね。

演奏で言うと、ニルソンさんのブリュンヒルデとホッターさんのヴォータンの惜別の場面。泣かせますね。ホッターさんの丸味をおびた独特な声がブリュンヒルデを追っかけてくるところの録音効果も面白い。というか、ショルティ盤全体に言えることですが、録音を結構工夫しています。雷鳴が鳴り響いたりと、聴く人を情景の中に誘ってくれています。

ですが、やはり時代が古いと言うこともあって、録音品質は今ひとつ。音がくぐもっているイメージはぬぐいきれません。クワイエットコンフォートとiPodの組み合わせでは少々ストレスを感じる場面もあります。もっと新しい録音で指環を聴いても良いな、とも思っています。

どうしてこのショルティ盤を買ったのかというと、国内盤だけかもしれませんが、ライトモティーフの解説CDが三枚付属しているからです。これでライトモティーフの勉強をしよう、と思っていたのですが、なかなか聴けていません。

あと一日で二月も終り、今週も終りますね。個人的には最終週になって、再びお客と対立が発生したり、同僚とトラブったりと、いろいろあった一週間でした。まあ働いていればなにかしらのそう言うことは避けられないのですが、そういったインシデントに巻き込まれても、泰然として気にせず、素早く通常の精神状態に復帰することが大事だと思います。ですが、残念ながらまだ復帰しきれていないですね。今朝も朝から少々思い悩んでしまったり、仕事が気になったり……。こういうときはマルシャリンや伯爵夫人マドレーヌに慰めて欲しい所ですね。

Opera,Richard Wagner

ニーベルングの指環の予習を最近行っているのは、昨日の通りだけれど、あらすじやリブレットを読んだり、DVDを見たりして思ったのが、登場人物のうち誰に感情移入できるかなあ、ということ。

全体を通しての主人公は、緒論はあると思うけれど、ラインの黄金ではヴォータンで、ヴァルキューレでは、ジークムントとブリュンヒルデだろうか。ジークフリートでは、もちろんジークフリートで、あるいはブリュンヒルデもそうかもしれない。ラインの黄金では、主人公はジークフリートとブリュンヒルデとなるだろう。

じゃあ、誰に最も感情移入できるだろうか、と考えてみると、今のところジークムントなのである。味方を失い、父、つまりはヴォータンともはぐれてしまい、フリッカの諫言でヴォータンに見放され、ブリュンヒルデの同情を得てフンディングを倒せるも、命を落としてしまうとは。あまりに可哀想なキャラクタ。しかし、それでも男らしく振る舞う姿には涙がこぼれてしまう。ジークリンデとの禁じられた恋愛もあまりに切なすぎて、という感じ。こういう可哀想なキャラにどうしても惹かれてしまう。

しかし、本来はジークフリートが全体の主役級で、ジークフリートの英雄性に惹かれなければならないのかもしれないけれど、どうしてもジークフリートには感情移入が出来ない。

理由は二つ。一つ目はサヴァリッシュ盤のDVDの演出の先入観が強すぎること。ジークフリートはルネ・コロが演じていたのだが、なんだか図体の大きいわがまま息子みたいな演出がつけられていて、あまりに純朴で複雑な心の機微など持たないようなジークフリートだったのである。

もう一つなのだが、まだ指環ビギナーなので、この時点でこういった断定をしてしまうのが危険なことは分かっているけれど、ジークフリートは浅薄な図体だけ大きなわがまま力持ち、といった感じを受けてしまっている。魔法の薬を飲まされて、ブリュンヒルデを忘れてしまうとか、易々と背中を攻撃されて死んでしまうとか、あまりに失策が多いよなあ。

まあ、これからいろいろ演奏を聴いたり、演出を見たりしていくことになると思うのだけれど、こうした先入観が消えて、ジークフリートを正当に評価できるようになりたいものである。

でも、今はジークムントだなあ。頑張って欲しい、ジークムントには。

Opera,Richard Wagner

Siegflied

 MIDI

神々の黄昏で随所に現れるこのジークフリートの動機。雄々しくて壮烈な動機で、前提知識がなくても、ああこれがジークフリートのテーマなのだ、というのが身体にしみこんでくる。

ちなみに、映画スターウォーズのサウンドトラックの旋律と似ているなあ、などとおもったりして。有名な話だとは思うのだが、どの場面だったのかが思い出せない。iTuneで調べてみたけれど、見つからない。本当ならここでご紹介できれば良かったのだけれど。

いずれにせよ、楽しみはつきないですね。指環。

Opera,Richard Wagner

指環ビギナーにとって、「神々の黄昏」はあまりに長いので、幕毎に聴くことにしました。wikiによると、全幕で四時間半かかるとありますから。一日じゃ絶対に聴けないわけです。

ということで、まずは最終幕を聴いています。この幕には、ジークフリートの葬送行進曲がありますし、ブリュンヒルデの自己犠牲の場面もありますので、あらすじをある程度押さえておけば楽しめますね。特に葬送行進曲の部分は感動的ですね。ショルティらしい迫力のある研ぎ澄まされた演奏。

ともかく、私はまだ全体を楽しめるという境地にまでは至っていません。また楽譜を見たくなる病が出てきています。随所に聞こえる示導動機がなんなのか知りたくなってきます。ともかく、聴き倒しましょう。そしてDVDを見ることにしましょう。一年後に新国立劇場のニーベルングの指環を観に行く予定もあります。楽しみですね。

 

  • 作曲==リヒャルト・ワーグナー
  • 指揮==ゲオルグ・ショルティ
  • 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
  • 合唱==ウィーン国立歌劇場合唱団
  • ジークフリート==ヴォルフガング・ヴィントガッセン
  • グンター==ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ
  • アルベリヒ==グスタフ・ナイトリンガー
  • ハーゲン==ゴットロープ・フリック
  • ブリュンヒルデ==ビルギット・ニルソン
  • グートルーネ==クレア・ワトソン
  • ヴァルトラウテ==クリスタ・ルートヴィヒ
  • ヴォークリンデ==ルチア・ポップ
  • フロスヒルデ==モーリン・ガイ
  • 第一のノルン==ヘレン・ワッツ
  • 第二のノルン==グレース・ホフマン
  • 第三のノルン==アニタ・ヴェルッキ

 

 

Italy2007

Italy2007

夕食の様子。宿の近所のスーパーマーケットにてプロシュート、サラダの盛り合わせ、パイ、牛乳、ビール、赤ワインなどを買い込んでくる。少々贅沢で、日本円で1000円は超えているけれど、外食したことを思えば本当に安い、という感じ。サラダと生ハムを一緒に食べると極めて美味で、ワインもやはり美味しくて、疲れと酔いとで眠り込んでしまう。翌朝は早く起きて朝のヴェネツィアを味わう予定。