パヴァロッティはやっぱりいいなあ──パヴァロッティ・イン・ハイドパーク
久々の更新。いろいろあったもので……。これから遡及しようと思いますが。
そんなこんなで、元気になりたいなあ、と思ったときに、聴こうと思ったのが、パヴァロッティの声。ばらの騎士のイタリア人歌手を歌ったパヴァロッティの記憶は新しいし、パヴァロッティのロドルフォ(ボエーム)なんかにも親しんでいたけれど、そういえばソロアルバムを聴いたことはないなあ、と思って図書館から借りてきました。
1991年にハイドパークで行われた野外コンサートの模様。ライナーによれば、このときは既に輝かしい若い時代の声は影を潜めているというのですが、パヴァロッティの若い時分の声の凄さを知らない向きにとっては、このCDに収められているパヴァロッティの声だけで十全な愉悦を味わうことが出来ます。
ピッチも余り狂わないし(何度も聞いているとすこし揺れている部分があるのが分かるぐらい)、歌のフィナーレで徐々にクレッシェンドしていく歌い方とか、少しはしり気味に歌うあたりとか、本当にパヴァロッティらしくて、聴いているだけで嬉しくなってしまいます。
ライナーには、イタリア民謡として紹介されていますが、ビシオの「マンマ」、良い曲だなあ。ほんのひとかけらの憂いをまぜた華麗で明るい曲。歌詞はと言えば、イタリアらしい母性信仰なので、日本語訳を読むとすこしひいてしまいますが。
ともかく、聴いて良かったなあ、このCDは。元気づけられました。
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