ローマ紀行2008 その7 サンピエトロ大聖堂のクーポラに昇る
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(丸天井)の上に登ってみようということで、聖堂右側の通路から上り口へ。エレベータで途中まで行くか、エレベータを使わないで歩き登るか思案したのだが、ここでユーロをケチってしまったのだ。健康づくりにもいいだろうということで、歩いて登ることに。まあ、最初のほうは問題なし。エレベータシャフトにしつらえられた階段を回り昇っていく。エレベータは屋上まで。ここからはエレベータで登った観光客も足で登ることになる。クーポラの外壁と内壁の間をうねる狭い階段で天井に向けて登り始めるのだが、やはりさすがに疲れる。閉所恐怖症のきらいには、たまらない場所だと思うし、強迫観念が強いきらいには、いつ崩れ落ちるか分からないという恐怖。
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無事にクーポラの頂上にでると、晴れ渡るローマの空と、輝く市街地。フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレからみたフィレンツェ市街とはまったく規模が違う。さすがに世界の都、ローマだ、というところ。ヴァチカン市国の庭園は世間離れした、都会の中の息抜きの一隅という感じ。セミが鳴いているのが聞こえる。トレンタリアの引込み線がヴァチカン市国内に入っていて、鉄道駅が設けられている。世界最小の国でありながらきちんと駅を持っている。かつては教皇専用列車などが、欧州へむけて発着して行ったのだろうな、などと想像を膨らませてみる。庭園の奥には似つかわしくない鉄塔が建っているが、どうやらヴァチカンのラジオ局の模様。どんなに小さくても独立国なのだ。
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それにしても、天気がよく、気温がぐんぐん上がっている。無理してクーポラに登ったのはちょっと厳しかったのかもしれない。このあたりから疲れが出始める。 クーポラから地上に降り立って、ガイドブックのお勧めのレストランに向かうのだが、12時から開店ということで、入り口には椅子が二脚おかれていて店内に入れない。あと10分で12時だというのに……。仕方がなく、サンタンジェロ城の方へ歩いていく。
強い日差しと石畳の照り返し。サングラスをかける白人が多い。Guardia di Finanza)とかかれた銀色の車。これは財務警察。イタリアの警察組織は面白いのである。
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12時を過ぎて、件の店へ。ボンゴレを頼んだのだが、これがめっぽううまい。というか、これよりうまいボンゴレを食べたことがない! 日本人にしてみれば味付けは少しきついし、オリーブ油も多目なのだが、それが逆に新鮮に思える。なによりパスタの茹で具合が絶妙。昔、レストランによく行っていたころ、都内某所のイタリアンでも絶妙のパスタ茹でに感動したことがあったけれど、それ以上。観光客相手のレストランだとは思えないうまさ。
パスタを食べて、1リットルの炭酸水を飲み干して、元気を出して再出発。今度はヴァチカン美術館へ向かうのだ。
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