Gustav Mahler

 今週から読み始めたブルノ・ワルターの「マーラー 人と芸術」を読んだから、ということもあって、昨日、今日とマーラーを聞いています。昨日は交響曲第4番を聞いたのですが、4番の中でトランペットが、交響曲第5番冒頭のファンファーレを吹いているのに気づいて、ああ、5番を聞かなければ、と思い、バーンスタイン盤を聞いている次第。

まずは第一楽章から。冒頭のファンファーレ、フレーズ自体の速度の遅さより、休符をためてテンポを遅くしているのがわかります。全体に荘重な空気に支配されていて、テンポの遅さからくるまどろっこしさを感じることはありません。きちんと統御されているのがわかります。

バーンスタインのテンポの取り方に注目し始めたのは最近になってからで、特にワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」やブラームスの交響曲などを聞いて大いに刺激を受けたのですが、この曲でもやはりたっぷりとした器の大きさを感じて、いいなあ、と思います。 テンポが遅くなると、音楽が拡大鏡で覗いたように思えることもあります。ティンパニーがパッセージをたたいたり、鼓笛隊の沈鬱なスネアドラムが聞こえたり。交響曲第10番の第1楽章、あるいはベルクの「ルル組曲」のような、トーンクラスター的な響きが聞こえたり。いろいろな意味でとても刺激的です。 第二楽章の冒頭はテンポが上がりますね。波打つように弦のうねりが迫ってきて、金管が吠えまくりますが、チェロの葬送行進曲風の旋律はかなりゆったり。テンポの変化が雄弁な楽章です。

上述のワルターの著書の中で、「音楽は地中海の明るい海なのではなく、なみうつ大洋のような暗さを持つのだ」、といったことが書かれているのですが、マーラーの曲はまさにそれに当てはまりますね。音楽に関わらず、世界認識も変えられてしまうかも、とまで思ってしまいました。そういう意味では実にショッキングな一文でした。

しかし、マーラーの曲は集中力を非常に要します。特にバーンスタインはゆっくりと重みのある演奏なのでなおさら。マーラーの五番だって、これまで何度聞いたか分らないのですが、分らないことが多すぎます。だからといって聴き過ぎると疲れてしまう。疲れるぐらいの曲のほうが歯ごたえがあって、分ったときのうれしさは格別なのだと思いますが、まだそこまで辿り着いていないです。 第三楽章以降は次回へ続く、ということで。

  • 作曲==グスタフ・マーラー
  • 指揮者==レナード・バーンスタイン
  • 管弦楽==ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

Gustav Mahler

今日はちょっと短めです。所用で都心に出たもので、ちょっと時間が取れませんでした。

ブルノ・ワルターの「マーラー 人と芸術」ですが、音楽之友社から昭和44年に発売されたものを古本でゲットしましたので読んでいる次第。訳自体は戦前。

「回想」と「反省」の二部構成で、「回想」はワルターがマーラーと接した七年間の思い出話。「反省」で、マーラーの音楽的、芸術的な側面を分析しています。

マーラーには、音楽的才能と劇的才能の両方が備わっていて、だからこそオペラ指揮者として成功したのである、とか、マーラーの音楽は古典的側面とロマン的側面という二面性から理解されなければならない、など。もう少し分析的に読んでいく予定です。

ともかく、この本を読みながら、マーラーの三番などを聞いていたのですが、マーラーは聞いている人間を安心させることがなくて、あるときは流麗で映画音楽的美しさを持つのだけれど、次には突然、夜の兵舎に鳴り響くトランペットや鼓笛隊がうつろに行進するさまが描かれていたり、次には愛の告白をしているように聞こえるのだが、次には皮肉っぽく嘲笑って見せたりするわけです。マーラーの音楽を聴くと言うことは、人間や世界の多面性を理解すると言うことなのだなあ、なんてことを漠然と思ったりしていました。

Opera,Richard Wagner

今朝起きると激しい雨音が。先日の「谷間の水」を思い出したので、道順を変えて出勤。今日はぬれずにすみました。

最近はどうもまとまってクラシック音楽を聴くことができないでいました。どうやらそれは、先週末の結婚パーティで、ジャズとブルースの生演奏を聞いたから。ちょっとした衝撃だったようで、本当はブルックナーを聞きたいはずなのに、あいま時間にジャズを聴いてしまうことがありました。べつにジャズを聴くのが悪いというわけではありませんが、気持ちにノイズがのった感じでした。それでも通勤時間や会社の昼休みになんとか聞き続けて、ようやく今日になってワーグナーに回帰できました。

というわけで、「ラインの黄金」をカラヤンの指揮で。あらすじを大体把握したので、音楽だけ聴いても面白いです。初めて聞いたのはショルティ盤でしたが、音のよさではカラヤン盤が勝っています。演奏も録音に助けられてダイナミック。「ラインの黄金」は、「ヴァルキューレ」や「神々のたそがれ」ほどには聞き込んでいるわけではないです。「ジークフリート」と並んで、理解が急がれる曲です。まずは聞き始めなければ話は進みませんね。

 ラインの黄金は、女性歌手の活躍の場が少ないですね。ラインの乙女やフリッカやフライア、エルダも登場しますが、ジークリンデやブリュンヒルデといった主人公クラスの女声がないです。それがとっつきにくさなのかな、とも思います。そういえば、ジークフリートも終幕にブリュンヒルデが出てくるだけ。鳥の声もありますが。そうか、ラインの黄金とジークフリートが僕にとって聞きにくいのは女声が少ないからか、と気づきました。

たまには立ち向かって刺激を受ける選曲もだいじですね。それがまた愉しみなわけです。

あと二日で仕事もおしまい。今週末は自宅でやることが満載。静かな週末になるはずですが、充実した週末にもしたいです。

Opera,Richard Strauss

昨日は、せっかく書いたのにアップできず。ちと本業が忙しくて、ということで。今日からは日次更新予定です。

通勤時間に聞いたのは、シノポリの振る「サロメ」。昨日はカラヤンの「サロメ」でしたが今日はシノポリを聞くことができるという幸福。うれしいですね。シュトラウスもまさかiPodに自分のオペラがいくつも入れられて、電車やバスの中で聞かれるようになるとは想像すらしなかったでしょうね。考えてみれば贅沢なお話だと思います。

ちょっと調べてみようと思って、Googleで「サロメ シノポリ」で調べていたら、1月29日版の本ブログの記事が出てきてしまいました。あらら。そうか、ウシャコワさんのサロメの予習をしていたときにこの「サロメ」を聞いていたのでした。 サロメを歌っておられるステューダさん、混ざりけのないきれいで豊かな声。音量のダイナミクスレンジもあるし、テンポも意外といじっている感じでした。それも割りとゆっくりめに演奏していて、ハーモニーが良く聞き取れる。幸せですね。

リヴァーヴ感がいいなあ、と思っていたら、ベルリン・イエス・キリスト教会だったのでした。ドレスデン・ルカ教会よりも残響時間は少な目ながらもいい音です。

  • 作曲==リヒャルト・シュトラウス
  • 指揮==ジュゼッペ・シノポリ
  • 管弦楽==ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
  • ヘロデ==ホルスト・ヒーターマン
  • ヘロデヤ==レオニー・リザネク
  • サロメ==チュリル・ステューダ
  • ヨカナーン==ブリン・ターフェル
  • ナラボート==クレメンス・ビーバー
  • 録音日時==1990年12月
  • 録音場所==ベルリン・イエス・キリスト教会

Opera,Richard Strauss

今日も日差しが戻っています。昨週の天気の悪さが不思議なぐらい。ですが、今日は休日にしては盛りだくさん。午前中は都内のスタジオで来週に迫ったジャズコンボのリハーサルを二時間。昼食を、バンドメンバーと摂りながら他愛もない世間話に舌鼓を打つ。もう10年以上もつきあっている方々でしたので、懐かしい話も織り交ぜながら、あるいは初めてあったときから10年以上経って、お互いの境遇が変わっていることに驚かされたりしながら、という感じでした。

今日は、カラヤンの振るサロメを聴いています。予想していたのですが、やはりオペラに戻ってきてしまいました。久々に聴くシュトラウスは実に美味です。もちろん単なるおいしさではなくて、歯ごたえもあれば粘りも腰もある。録音の感じも僕好みで、低い倍音が豊かで、リヴァーヴ感もほどよい感じに聞こえます。

ホセ・ファン・ダムさんのヨカナーンがすばらしいです。意志力に満ちた力強い声。ヨカナーンの境遇や性格をよく映し出しているなあ、と思った次第。とても良いですね。ベーレンスさんのサロメは、どうしてもブリュンヒルデに聞こえてしまう。いけませんね。僕の中でショルティ盤のリングのイメージが抜けきらない。僕の聴き方が悪いのですが、とにかく力強い歌唱です。

サロメ、本当に難しいですよね。演奏もそうですし、聴くのも同じく。さすがに何度も聞かないと理解が深まらないです。それでもなんどとなく聴いてますので、徐々に分ってきていると良いのですが。とにかく、聴いていて楽しい、という領域には入ってきています。

  • 作曲==リヒャルト・シュトラウス
  • 指揮==ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 管弦楽==ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
  • ヘロデ==カール=ワルター・ベーム
  • ヘロディアス==アグネス・バルツァ
  • サロメ==ヒルデガルト・ベーレンス
  • ヨカナーン==ホセ・ファン・ダム
  • ナラボート==ヴィエスワフ・オフマン
  • 録音日時==1977年5月、1978年5月
  • 録音場所==ウィーン、Sophiensaal

J.S.Bach

午前中はしとしとと雨が降る連休後半の初日としては少し残念な天気。それでもいつものカフェに行ってきました。さすがにこの天気ではお客さんもまばら。ですが、お昼に近づくにつれて徐々に客足が戻ってきました。邪魔をしないように早めに帰宅してきました。

無性にバッハが聴きたくなることがあって、今日もそんな日のようです。クイケン三兄弟とレオンハルト氏による「音楽の捧げ物」です。音楽の捧げ物は、ミュンヒンガー盤、ゲーベル盤を聴いていますが、この盤は実に躍動的な演奏です。音の粒状感というか実体感がよく出ている演奏だと思います。

「音楽の捧げ物」は、プロイセンの啓蒙専制君主であるフリードリヒ大王が大バッハに下賜した「王の主題」を縦横無尽に展開させていくわけです。フリードリヒ大王は周知の通りフルートのハイ・アマチュアだったと言うことで、大王自身がフルートを吹いている絵も有名ですよね。

大バッハの息子のC・P・Eバッハがポツダム在住でフリードリヒ大王に仕えていたと言うこともあって、大王と大バッハの対面がなったようです。大バッハはC・P・Eの息子=大バッハの孫に会いたかったようですが。古今東西、孫はかわいいもののようですね。そんなポツダムシュタットに若い頃行ったことがありますが、見事な宮殿が今も残っていて大変感動したのを覚えております。またドイツに行きたいなあ。というか、行けるように頑張りましょう。

ちなみに、僕は、トリオ・ソナタの第二番「アレグロ」が大好きでで、この曲を聴いているだけでなんだかワクワクしてきます。王の主題のコード進行によく嵌ったインプロバイズに聞こえてしまいます。王の主題でジャズコンボなんてやってみると面白いかも。なんて。

  • 作曲==ヨハン・セバスティアン・バッハ
  • フルート・トラヴェルソ==バルトルド・クイケン
  • バロック・ヴァイオリン==シギスヴァルト・クイケン
  • バロック・ヴァイオリン==マリー・レオンハルト
  • ハープシコード==ロベール・コーネン
  • ハープシコード==グスタフ・レオンハルト
  • バス・ヴィオール==ヴィーラント・クイケン

 

 

 

Richard Wagner

4月28日はいつものように会社。休んだ人は4連休。ですが、当然私は休めません。今日(29日)休めることに感謝することに致しましょう。

ともかく、会社からの帰り道は「神々の黄昏」を聴きながら。「神々の黄昏」ともなると、「ラインの黄金」にくらべて曲調も流麗で力強さも増しています。合唱も加わるのも新鮮ですし、ハーゲンの不気味なライトモティーフにも心が揺すぶられます。ブリュンヒルデのライトモティーフも美しくて溶けそうな感じ。ニーベルングの指環は聴いても聴いても飽きません。もっと早くにまじめに聞いておけば良かった、と思いますが、オペラ自体聴き始めてから日が浅いですので、仕方がないですね。本当に音楽は奥深いです。

  • 作曲==リヒャルト・ワーグナー[ヴァーグナー]
  • 指揮者==ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 管弦楽==・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • アルベリヒ==バリトン==ゾルターン・ケレメン
  • ジークフリート==テノール==ヘルゲ・ブリリオート
  • ブリュンヒルデ==ソプラノ==ヘルガ・デルネシュ
  • グンター==バリトン==トーマス・ステュアート
  • ハーゲン==バス==カール・リッダーブッシュ
  • グートルーネ==ソプラノ==グンドゥラ・ヤノヴィッツ
  • ヴァルトラウテ==ソプラノ==クリスタ・ルートヴィヒ

今日は短めに。

Opera,Richard Wagner

今朝は少々寝坊。あやうく遅刻しそうでしたが、なんとか練習には定刻に到着。ここから3時間一年ぶりのバンド練習でして、やはり疲れていた模様。楽譜はもっとさらわないと行けませんね。

ちなみに、新宿で練習したのですが、いつの間にかマルイの古いビルがぶっ壊されていてびっくり。元三越のビルに入ったジュンク堂書店で、久々にぶらぶらとしていたのですが、あまりの本の多さに圧倒されてしまう感じ。本なんてもう無限にあるから、読むか読まないかの選択する時点で勝負は決まって居るなあ、と思った次第。です。

今日は、久々にワーグナーに回帰。何度も登場しているカラヤンの「ヴァルキューレ」です。「ワルキューレ」と表記するべきか、「ヴァルキューレ」と表記するべきか迷いましたが、ウィーンだと「ワルキューレ」、ドイツだと「ヴァルキューレ」かなあ、と思い、あえて「ヴァルキューレ」に。ワーグナーもヴァーグナーなのではないか、とかありますが、まあ余りこだわると疲れるので、キメの問題と言うことで。

相変わらず美しい声を聴かせてくださるヤノヴィッツさんには脱帽。ヴィッカーズさんのジークムントもようやく咀嚼できてきました。

それにしても、ノートゥング(ヴォータンがジークムントのために準備していた剣)の挿話は、アーサー王伝説におけるエクスカリヴァーの挿話とよく似ていますね。選ばれた人にしか抜くことの出来ない剣、という設定は全く同じ。ワーグナーもきっとエクスカリヴァーを意識していたのでは、と想像します。

ジークムントとジークリンデの許されざる愛は、トリスタン伝説にも似ている。ですが、ジークムントとジークリンデのほうが遙かに悲劇的。トリスタン伝説は二人の死で昇華される訳ですが、ジークムントは父親のヴォータンに見放され闘いに敗れ、ジークリンデは森の奥に逃げねばならなくなる。しかも息子は奸計で殺されるし……。ヴォータンが指環を取り戻すために生まれたジークムントもジークフリートも悲劇的な死に見舞われる。ヴォータンって奴は……。そういう人間味のある神の姿はやっぱりギリシア神話のゼウスに思えてならないし。

指環は神話における壮大なカクテルなのだなあ、と思います。

以前、今年の秋に新国立劇場でラインの黄金とヴァルキューレがかけられる、と書いた覚えがありますが、勘違いでした。来年の春ですね。一年後になります。それまでには、ニーベルングの指環をもっと理解できていると良いのですが。

  • 作曲==リヒャルト・ワーグナー[ヴァーグナー]
  • 指揮者==ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 管弦楽==・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • ヴォータン==バリトン==トーマス・ステュアート
  • フリッカ==ソプラノ==ジョゼフィン・ヴィージー
  • ジークムント==テノール==ジョン・ヴィッカーズ
  • ジークリンデ==ソプラノ==グンドゥラ・ヤノヴィッツ
  • フンディング==バス==マルッティ・タルヴェラ
  • ブリュンヒルデ==ソプラノ==レジーヌ・クレスパン

Richard Strauss

ようやく週末ですね。ですが、何とも早く終わってしまった気もします。月曜日から割と忙しめでしたので、今日はこっそり早く帰ってきてしまいました。三ヶ月後にカットオーバーするプロジェクトに様々な課題があることを改めて認識しましたが、当然ですが退路は断たれておりますが、アグレッシブに突き進むしかないですね。頑張りましょう。

さて、今週はヴェルディを聴いていたのですが、シュトラウス先生のオペラが恋しくなってきました。と言うわけで、シュトラウスオペラの中でもお気に入りの一つである「カプリッチョ」をまたまた紹介します。何度もこのブログに書いていますが、ベーム盤で歌うヤノヴィッツさんが素晴しくて、いつも感動ですね。シュトラウスのオーケストレーションの輝く色彩感とか、綺麗な挿絵のような美しい旋律が現れたり、と愉しみにつきませんね。

オペラに於いて音楽が先か、詩(≒台本)が先か、と言う問題を扱っているのですが、ワーグナーが問題を表面化させて以来、この問題はなかなか決着できていない訳です。このオペラでは、音楽家フラマンと詩人のオリヴィエが、オペラのアレゴリーである伯爵夫人(*)マドレーヌの愛を得ようとしのぎを削るわけですが、結局結論が出ないままにオペラは終わってしまいます。その余韻がたまらなく素晴しいのですが、答えを知りたい向きには少々歯がゆいかも。

(*)ここでは女伯爵と行った方が良いのかもしれませんが。自明ではありますが、伯爵夫人といっても、伯爵の妻というわけではなく、伯爵の妹なのです。つまりは爵位を持った女性という意味。ドイツ語ではGräfinと言うわけで、伯爵の女性形が使われています。

  • 作曲==リヒャルト・シュトラウス
  • 指揮者==カール・ベーム
  • 管弦楽==・バイエルン放送交響楽団
  • 伯爵夫人==ソプラノ==グンドゥラ・ヤノヴィッツ
  • 伯爵==バリトン==ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
  • フラマン(作曲家)==テノール==ペーター・シュライアー
  • オリヴィエ(詩人)==テノール==ヘルマン・プライ
  • ラ・ローシュ(舞台監督)==バス==カール・リッダーブッシュ
  • 女優==ソプラノ==タティアナ・トロヤノス

Giuseppe Verdi

痩せるために、昼休みに会社の敷地を2,30分ほど散歩しています。竹林を通ったり、広葉樹の林をぬけたり、となかなかバラエティに富んだコース。竹林では筍がどんどん大きくなっていてびっくりしますし、下草に混ざってタンポポが咲きほこっていたり。良い気分転換ですね。あと二日で何とか休日に到達。来週から徐々にGWですが、仕事も気合いを入れねば休むに休めません。頑張りましょう。

昨日はシュトラウスの「死と変容」を聴いたりしていましたが、頂いたコメントに触発されて、「オテロ」を聴いてみようと決心。オテロも数年前に新国立劇場で見ていたはずなのですが、なかなか理解できずにいましたが、先日来ヴェルディが身体にしみわたる経験をしているので、今度は楽しめそうな予感がしています。とりあえず第一幕から聴き始めました。カラヤン指揮、デル・モナコ、テバルディ、プロッティといった面々。カラヤンの指揮はテンポは中庸で余り動かさない感じ。デル・モナコの登場はあまりに格好が良すぎる。すごいなあ。しばらく「オテロ」を聞き込もうと思います。