Miscellaneous


今日の東京地方は快晴でした。過ごしやすい一日だったようで、奇跡のような素晴らしい天気でした。だとしても、うまくいかないこともあるのですが、それが世の中ですね。

そもそも世の中は正しくないのですから、それを含めて、正しいと言うことが、生きるということなのだと思っています。この否定しながら是認するという相反性が世の中のミソなんじゃないかと思います。

ま、そんな時にこちらを聞きましょう。

モーツァルト:交響曲第32番&第35番「ハフナー」&第36番「リンツ」
ガーディナー(ジョン・エリオット)
ユニバーサル ミュージック (2015-05-27)
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モーツァルトの交響曲の中で一番好きなのは35番ハフナーです。冒頭の一オクターブの跳躍とか、元の早いパッセージとか、快活な感じです。本当に爽やかな感じです。今日のような素晴らしい日にぴったり。

明日も平穏に過ごせることを願って、おやすみなさい。

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Photo最近、日本的なものへの関心が増えています。

まあ、良いのか悪いのかはわかりませんが、日本文化にどっぷりとはまって生きているわけで、どんなに足掻こうとも、最終的には神社にお参りをしてしまうわけですから。

いや、日本的というよりも、近所の郷土史などを、調べたり、先日も書いた司馬遼太郎「この国のかたち」を読んだり、ということによるのかもしれません。

なぜか。最近、家族とサイクリングということで、近所をいろいろ走り回っているのですが、古い日本の風情があちらこちらに残っていて、なんだか新鮮な気分だったりします。初夏の白い日差しに灼かれたアスファルトとか、草原に吹きすさぶ甘い風とか、咲き誇るシロツメクサなどを見ると、なにか幸福な気分になるわけです。理由はわからないのですが、おそらくは、原体験のようなものを幼い頃にしていて、それを追体験しているからなのではないかと思います。そしてなお、これもまたおそらくはなのですが、幼い頃ほど幸福な時はない、ということも言えるわけで、原体験の追想は、あるいは人を幸福にするものではないか、ということも言えるのだと思います。だから、幼い子には、ぜひたくさんんのよい経験をさせてあげて、齢を重ねたあとでも、こうやって追体験をすることで幸福を感じてもらえるようにするのが大人の義務なのではないか、とも思います。

先日から、エルガーを聞き続け、その後ヴォーン=ウィリアムズへと駒を進めました。でも、やはり音楽は実演も必要なんだなあ、ということを常々思っています。幼い頃の夢は、NHK交響楽団の定期会員になることでしたが、その夢はまだかないません(かわりに新国立劇場の年間券を買っています)。

こちらはシノポリのエルガー。1番も2番もいい曲です。2番は別の演奏(ディビスだったか。。)を聴いたことがありますが、シノポリ盤ののびやかなところがいいなあ、と思いました。

Symphonies Nos. 1 & 2 / Pomp & Circumstances
Philharmonia Orchestra
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なにか、この初夏の風情に、イギリス音楽が似合うような気がしてなりません。日本の音楽だとという音楽が似合うのでしょうか。もっとも、こうした風景自体が、原日本的な風景ではない、という考えもありますけれど。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

 

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この国のかたち〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋
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数ヶ月前に、NHKスペシャルで「この国のかたち」というシリーズが放送されました。いろいろと興味深く、特に、東国武士団は、開拓農民だったという史観には随分納得したり驚いたりしたものです。

それで、改めて本を買って読み始めたという次第です。日本の歴史は学生時代に一通りは抑えてはいるのですが、「日本人とは?」とか「この国とは?」という問いを立ててみたことはありませんでしたので、興味深いですね。
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さて、今日、家族でサイクリングをしていました。河川敷の運動場横を自転車で通ったのですが、中学生か高校生かの野球チームとすれ違いました。目が会うと、彼らは、体の向きを変えて、帽子を取って私らに「今日は!」と挨拶するわけです。それが、何か「この国のかたち」に出てきた薩摩の郷中のような質実剛健な清々しさを感じました。

ですが、本当にそうなのかな、とも。きっとチームのメンバーや顧問がいる前なので、決められた作法を守っているだけに過ぎず、役割を果たしているに過ぎないのではないか、とも。

こういうところを考えるのが大事なんだろうな、と思いました。

とはいえ、何かいい気分にさせてくれるひとときでした。それが本当であろうと、作られたものであろうと、事実が大切だなあ、とも思います。

さしあたり、昨今考えていることはこんなことなのかもしれません。揺れ動く世界の中で、どうあるべきなのか、ということを考える義務がある、ということなんだと思います。

それではみなさま、おやすみなさい。

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最近、いろいろありまして、なかなか以前のように書けなくなってきている感じかも。

  1. 休日に時間が取れなくなり、オペラやコンサートに行けなくなってしまった。サックスはもとより、オーボエも吹けず。
  2. 以前にも書いたかもしれませんが、3月初旬に休みなく20日ぐらい働いたのですが、その後遺症に悩まされています。ここで、ブログの連続更新が途切れました。
  3. 最近の文学的関心領域が歴史文学になっているのですが、そうするとなにか書きづらくなった。

などでしょうか。まあ、3番目の理由が最も大きい気がします。

人生総決算みたいな安易なことは意味がないので、少しずつ粘り強く変えていかないと、物事はうまく進みませんね。

そんな中で、何ができるのかしら、と。ただただデューティを守り続け、身体をメンテナンスすることなんだろうなあ、と。

でも、今日もトラブルで夜中に帰宅中。

さて、今日はこちら。

Essential Herbie Hancock
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Herbie Hancock
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ハービーのオムニバスなんですが、そもそも私はオムニバスがあまり好きではありません。アルバム制作の意図が見えにくいので、というのが理由。あとは、選曲者の主観に縛られるような気がして。
でも、Apple Musicで聴けるButterflyはこのアルバムだけです。ハービーのけだるいかっこよさを満喫しました。

ではみなさま、おやすみなさい。グーテナハトです。

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Space Xのファルコン9が、ふたたび軟着陸に成功だそうです。

なんだかなあ。ほんとうにアメリカはすごいなあ、と。初号機が打ち上げられたのが2010年。すでに24機打ち上げているそうです。1年に4機のハイペースですか。あっという間です。

やはり、どんなに国の齢が重なっているとはいえ、アメリカはまだまだ若い国なんだなあ、と思います。こればかりは本当に羨ましいですね。

若さというのはいろいろありますが、新しいものを受容できる柔軟性とか、未来に向けて拡大発展できる可能性といった意味があるとおもいますが。まだまだそうした性質を失わないでいられるのは羨ましいですね。

ただ、それが何とトレードオフでなりたっているのか、ということは、いつも考えておかないといけないです。

それにしても、音楽を聴く余裕なんてまったくない毎日。じょじょに干あがる湖。

それではみなさま、おやすみなさい。

 

Miscellaneous

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近所の神社。昨日の写真ですが、今日も昨日と同じくいい天気でした。近所を回るのが最近の日課ですが、なかなか風情ある風景がいくつもありました。まだ江戸期や明治期の風情が感じられます。これも時間や季節によって表情を変えるのだと思います。

今日は、こちらを少しずつ。でもまだモーツァルトを聴いていたい感じかも。

String Quartets
String Quartets

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Beethoven Amadeus String Quartet
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明日は仕事場へ。朝早いです。
それではみなさまおやすみなさい。

Miscellaneous,Wolfgang Amadeus Mozart

それにしても、最近いろいろと定まることが定まり、決めることも決め、やることも少しずつ始まり、という感じです。問題は、時間がないのと腰を痛めて動きにくい、ということ。まったく。。昔はあんなに重い荷物を持ってもビクともしなかったのに、最近は立っているだけでも辛いという状況だったりして。

そういう面では、若いうちに動き始めるアドバンテージというのはあるよなあ、とも思ったりします。私も腰を壊す前にもう少しいろいろできればとよかったなあ、と思います。

でも、若いときはうまく動けないことも多いです。頭の良い人、要領の良い人はさっさとやっちゃうんだろうと思いますが、なまじっか悩んだりすると、若いときによくいるとんがっている人になってしまいます。

今でもたまにとんがっている人に会うことがありますが、羨ましいと思いながらも、あれやると辛いんだよなあ、と思ったりもいます。とんがると結局損しますので、別のやり方でやらないといけないんだけど、そうした知恵がないといけないわけです。

もっとも、とんがって損するという環境自体がダメなのかもしれませんけれどね。。なんてことも思います。

今日はこちら。

String Quartets
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1773の作品ととされるモーツァルトの弦楽四重奏曲第13番。この曲だけはどうしても気になってしまいます。短調ということもあると思いますし、昨日も触れたように最終楽章のフーガは本当に立派です。作曲したのは17歳ですか。きっととんがっていた頃なんだろうなあ。どうも映画の印象が強いです。本当にいい曲ですね。でも、きっと今でも、これぐらいの才能を持っている人はたくさんいるんだろうなあ。モーツァルトの時代は世界に出られる人は一握りでしたが、今はトンがっている人は、誰もが世界に出られる時代なのかも。

ではおやすみなさい。グーテナハトです。

 

 

 

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あっという間に4月も終わりですね。日本は連休へ。そしていつの間にか初夏の風情に。

昔、福田和也の本を読んだとき、スランプに陥ってもルーチンを崩すな、みたいなことが書いてあった気が。

ルーチンは崩さず、食べて飲んで寝る、というのがポイントなんですが、連休にはいってついつい夜更かし気味です。

星は巡り、世界は変わりますので、ま、うまくいくようになるまで身を潜めて雌伏を伺いましょう。

仕事場では新しいことも始まり、少しは希望もわきますが、ミシェル・フーコーの考えを知ってしまった私には、何も信じられない状況なのかも。ともかく「なぜ腹がたつの? こんな世の中なのに」という言葉を《ばらの騎士》で元帥夫人に語らせたホフマンスタールに思いをはせるしかないですね。彼がこの言葉を書いたのは100年以上前ですが、ま、世の中はそうそう変わりません。

ともかく、再開し続けることが大事ですね。

ではみなさま、おやすみなさい。

 

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金曜日、仕事場で熊本城の石垣が崩れている写真を見て、なんだか切ない気分になりましたが、実際にはそれからが大変なことになってしまいました。修復には20年かかるという話も出ていたり。

その後、どんどん被害が拡大していて、まさに現在進行系の地震で、心が痛みます。昨日は、やらないといけないことがたくさんあったにもかかわらず、なんだか手につかない感じでした。やれることをやるしかないのですけれど。

昔、大分に住んだことがあり、よそ者にもかかわらず、本当にお世話になったり、城下町ならではの矜持あるみなさんとお付き合いができたりと本当にいい思い出ばかりの大分や、修学旅行や家族旅行で行った熊本が傷ついているのを見ると、本当に悲しい気分です。

日本にいる限り、こうした自然災害の脅威にさらされるわけですが、それが日本人のメンタリティに影響しているのかなあ、ということを漠然と思ったりしました。農耕民族で、協力して稲作をしなければ食べていけないがゆえの帰属意識ということもあるのでしょうが、こういう自然災害の時に助け合わなければならないという記憶が、日本人ならではの帰属意識を醸成しているのかも、なんてことを思いました。

ヨーロッパや中国だと火山も地震も少ない地域もあり、そうだとすると、災害というのは外敵の侵略のようなものになるわけで、おのずと処世術が変わったり、あるいは自然をコントロールできるという感覚のようなものも生まれてくるのかもしれないですね。

1994年に神戸で震災があり、2004年に中越で震災があり、2011年に東日本で震災があり、そして2016年に熊本で、ということで、震災に会わずに生きることなんてできないのかも、と腹をくくったりもしました。

がゆえに、自然が神格化されている神社の神様にお祈りをしたくなったりもする感覚が明るような気もしたりします。

本当に日本人は自然の中で生きているんだなあ、と実感します。

もっとも、キリスト教だって砂漠という厳しい環境で生まれた宗教ですね。大学の授業では、イスラエルという土地は砂漠ばかりではなく温暖な土地もあるのだ、ということで、キリスト教が普遍的な宗教であるということが示されましたが、砂漠と地震では少し趣が違うのかもなあ、とも。日本の場合は、いつもは温暖なのにあるとき地震で破滅的、みたいな感じですが、砂漠は常に破滅的。がゆえに、砂漠と戦うのが西欧で、日本は平時は自然と触れ合い、いざとなると平伏してしまう、みたいな感じなんですかね、なんて。

まあ、日本に住む以上は、地震に勝てるわけもなく、ただただ備えつつ、無事を祈るしかないのだなあ、とということなのですね。

そうであっても、明日は仕事。がんばらないと。

きょうはこちら。西欧の自然が少しわかるかも。雲が沸き起こり雷鳴が轟き村人たちが逃げ惑う姿が見えます。そういえば、西欧音楽で「地震」とか「火山」とかないな。。やはりメンタリティも文化も環境によります。その後、牧童の笛で閉じるというのも、なんとも奇想画のようです。

Beethoven: Symphony No. 6 in F-Dur, Op. 68 Pastorale - Mozart: Symphony No. 33 KV 319 (1953 Recordings)
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きっと、こういう世界なんだろうなあ。国立西欧美術館にある「踊るサテュロスとニンフのいる風景」のような風情。これはひとつのアルカディア。憂のない調和のとれた世界。

踊るサテュロスとニンフのいる風景 Landscape with Dancing Satyrs and Nymphs

ではみなさま、おやすみなさい。

 

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これから趣味を持ちたい人へ」というエッセイをフォーサイトで読みました。書かれたのは成毛眞さん。日本マイクロソフトの社長を務められた方で、前々から随分面白いことをたくさん書かれていてフォローしていました。

新潮社のフォーサイトというサイト(昔は雑誌でした)でもいろいろ面白いことを書いておられます。もともとは週刊新潮に書いておられたもののようです。

その中に、趣味は、体験型、蓄積型、没頭型がある、ということなのだそうです。成毛さんによれば体験型はジェットコースター、蓄積型は盆栽や歌舞伎、没頭型はプラモデル、ということになるのだそうです。

特に、蓄積型の趣味である盆栽は、「趣味を盆栽にしていなかったシニア層は、全力で孫や子供に盆栽を勧めるべき」とまで言います。30年ものの盆栽なんていうものは大変な値打ちになるのだとか。

これを読んで思ったのは、楽器とか、音楽とかもやはり蓄積型なんだろうなあ、と。

まず、楽器は若いうち、学生時代に初めておかないと難しいです。やはり時間がないと楽器の習熟というのは難しいですね。私の妄想でオーボエを始めましたが、さすがに暇ではない社会人にとっては難しい結果になっています。時間が取れれば問題ありません。でも、時間は限られます。

音楽もそうかも。14年前に聴き始めたオペラは、その時すでに遅れを取っていると思い、焦りとともに狂うように聞いたり見たりしました。でも、実は遅くはなく、14年経ってみれば、うまく蓄積できたと思いました。でも、14年はやはり長かったですし、まだまだ聞き足りないですし観足りない。もっと早く聴いたり観たりしていれば、人生は違うものになっていたとも思います。

なんでも早く早くやらないと、と。

遅いということはあるかもしれませんが、気づいたときに始めればそれがベストを尽くしたということになるのだと思います。もちろん、時間が経っているので限界はあるのですが、それでもベストを尽くすことは、結果ではなくプロセス的には本当に意味のあることです。

しかし時間はないなあ。。若い人、まだ社会人ではない方、あるいは社会人になりたての方は、長く付き合うものを早く見つけられるといいですね、と思います。

私も。。

では、おやすみなさい。グーテナハトです、