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アストル・ピアソラ
american clavé (2010-02-17)
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大好きな「クラシック名曲探偵」を見ました。今回見た回で取り上げられていたのはアストル・ピアソラ。10年ほど前に池袋のHMVのクラシックコーナーで、ピアソラがプフィツィナーの近くにおいてあったのに衝撃を覚えたことを思い出しました。我が家のCDラックでもやっぱりプフィツィナーの隣がピアソラです。

当時はピアソラブームで、ご存知のとおりヨーヨー・マやクレーメルがピアソラを取り上げていた時代。大学の後輩キーボーディストが、最も敬愛するミュージシャンがピアソラだ、といっていたりしたことも。ピアソラは、パリ留学中にあのナディア・ブーランジェに習っていたんですねえ。彼の音楽こそまさに真正のフュージョン音楽といえましょうか。

私がはじめて聴いたのは、今日ご紹介の「タンゴ・ゼロ・アワー」。このアルバムには苦い思い出がありますが、ちと今は触れないでおきましょう。

  1. Tanguedia III
  2. Milonga del Angel
  3. Concierto Para Quinteto
  4. Milonga Loca
  5. Michelangelo '70
  6. Contrabajisimo
  7. Mumuki
  • Astor Piazzolla, bandoneon
  • Fernando Suarez Paz, violin
  • Pablo Ziegler, piano
  • Horacio Malvicino, Sr., guitar
  • Hector Console, bass

ピアソラについて語る資格はないかもしれませんが、ちょっと書かせてください。

当時、この曲を初めて聴いた途端に浮かんできたイマージュは、大変月並みですが雨に打ちぬれた欧州だか南米だかの古い都会の風景でした。人々の暗い情念、焦燥、憂鬱、諦念などなど(なんだか、村上龍とかこういうこと言いそうですよね)。

人通りのない夜の欧州建築が立ち並ぶ交差点で、道路は絶対に石畳。オレンジ色のナトリウムランプが交差点から互い違いにワイヤーでつり下げられている風景。誰もいなくて静まりかえっている。聞こえるのは雨が傘にたたきつける粒状の音。時折、水音を立てながらヘッドライトが走り去っていく。明かりの漏れた窓から、誰かの怒鳴り声とか、叫び声、赤ん坊の泣き声が聞こえる。ずっと、そこに立っているんですよ。ずっと。

このアルバムでは、ピアソラのバンドネオンがすばらしいのは当然なのですが、それにもましてヴァイオリンの使い方が実に独特で衝撃を覚えたものでした。ヴァイオリンがクラシック以外で使われた例といえば、まあステファン・グラッペリとか有名ですけれど、そういう正統的な使い方じゃないんですね。特に一曲目ヴァイオリンの使い方、初めて聴いたときはショックでした。

昨夜、この曲を聴いて、まあ「リング」疲れもあって、一日聴いていたんですけれど、気分はブルーな感じ。

ちょっとシャカタク聴きたくなりました。あはは。

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コメント(2)

しー :

私もピアソラブームのときはCDたくさん買いましたしその音楽にもハマりました。こんな情熱的で熱い音楽聞いたことないと思いました(今でも思っています)
そんなピアソラも今ではCDショップの片隅に置かれている状況は寂しいものがあります。ピアソラの音楽はブームじゃないぞと言いたいです。

Shushi :

しーさん、コメントありがとうございます。そして、どうやらサーバーが重くてご苦労をおかけしてしまったのではないでしょうか。本当にごめんなさい。ピアソラもお好きでいらっしゃるのですね! しーさんとは、とても好きな音楽が似ている感じで、本当にうれしいです。おっしゃるとおり、あの音楽はブームで終わるものではないはずです。僕も改めてそう思いました。

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