Giuseppe Verdi,Opera

昨日は更新できず。無念です。ちょいと忙しいと思ったらこれですからいけません。気合いを入れていきましょう。

現実社会でも凄惨な事件もありますが、オペラの世界もそうした事件は盛りだくさんでして、先日もご紹介した、リゴレットもあらすじを読むだけで、腹立たしくなってしまいます。

一番腹立たしいのは、リゴレットがマントヴァ公爵の遺体が入っている袋を捨ててやろう、と思ったその時に、マントヴァ公爵が脳天気に『女心の歌』を歌いながら去っていくところ。虫の息の愛娘が袋に入っていることの気づくのです。ライナー読んでいなくても、イタリア語が分からなくても、リゴレットの無念さがよく分かります。あり得ないぐらい悲痛な話です。

しかし、リゴレットの娘のジルダもあまりに脳天気というか世間を知らないというか……。やはり箱入り娘はいかんですよ。ある程度は世間の毒に免疫をつけておかなければ、というところですね。

先日も書いたのですが、オペラをまじめに聴き始めてそんなに日は経っていないのですが、ようやくヴェルディの偉大さが分かってきた気がします。このCDのおかげ、あるいはパヴァロッティのおかげだと思います。パヴァロッティの素晴らしさを改めて思い知ったのも今年になってから。だから音楽を聴くのはやめられません。通勤時間に音楽聴いて本を読むのがしあわせだなあ、と思う今日この頃です。

まあ、音楽を聴けるのも、仕事があるおかげ。がんばりましょう。

 

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今年の目標に掲げたダイエット。確か、今年は体重を60キロ台に乗せるという目標を立てたはずですが、そこはまだまだ遠い先の話。けれども、この一ヶ月で確実に二キロ弱は痩せることができました。

もちろん季節がよいと言うことが第一の原因。食欲の秋と言われるように、人間が野生動物だった頃には、秋に皮下脂肪を蓄えて、食糧の乏しい冬を乗り切ろうとするため、秋から冬にかけては食欲が亢進し、どんどん太っていくもの。逆に春は、たまった皮下脂肪を放出する季節。だからこそ、この時期が大事なのです。

もう一つの理由。間食を断ちました。お菓子なんてほとんど食べなくなりました。仕事中はガムを噛んでこみ上げる食欲をセーブしています。もちろんシュガーレスガムです。 昨年は、春に4,5キロは痩せたから、今年もそれぐらいは痩せたい。そうすると、目標の60キロ台が迫ってくるわけ。頑張りましょう。

さて、次の新国立劇場観劇予定は、ツィンマーマンの「軍人たち」。大規模なオーケストラにどろどろした人間模様と言うことで、とても期待しているのですが、予習用のCDが届かない。買った当時は3月末日には発売となっていたはずなのに、いつの間にか4月30日発売になってしまっています。予習の時間があまりないなあ。GWは「軍人たち」漬けになりそう。

上記画像のリンク先にあらすじが書いてあるのですが、そこを読むかぎりベルクの「ルル」とか「ヴォイツェック」に似ていますね。娼婦に実を落としていくルル、ヴォイツェックの奥さんは確かマリーでしたっけ。偶然でしょうかね。ツィンマーマンの音楽はお恥ずかしながらあまり聴いたことがありませんが、「軍人たち」では、オケだけではなく、ジャズコンボも登場するらしい。期待大。一生に一度見られるか見られないか、というオペラだと思いますので、全身耳と目になって聴いてきます。

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また一週間が始まりましたね。仕事のほうはと言えば、何とか進んでいるという具合。良くないのは会議ですね。会議に出ただけで仕事が進んだ気になる向きがありますが、それは間違っています、と自戒の念。

昨日からパヴァロッティの歌う「リゴレット」を聴いているのですが、すごいですね、若いパヴァロッティのパワーたるや。フェラーリ的(?)です。ライナーをなくしてしまって、演奏者が分からず困っているのですが、そんなこと関係ないぐらいに面白いです。いままでヴェルディのオペラを何本か見たり聴いたりしましたが、実のところ上手く受容できていませんでしたが、この演奏はなにか入りやすい気がします。もうすこし聞き込んでみようと思います。

ロンドンレーベルから出ている古いバージョンの録音ですが、あいにくAmazonでは扱っておらず、タワーではハイライトのみ、HMVでは取り扱っています。

リゴレット。陰惨な話です。端的に言えば、恨んだ相手を殺そうと画策したのに、結局殺されるのは愛娘だった、という筋。今もこういう話在ってもおかしくない。少し身震い。詳しくはウィキにまとまっているけれど、一旦、今の理解で人物相関図を例によって作ってみました。暫定版を載せます。さすがに複雑になってくる。これもまだ一端に過ぎない。

世界が壮絶なのは今も昔も変わらないです。

リゴレット人物相関図
リゴレット人物相関図 posted by (C)shushi

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魔弾の射手
魔弾の射手 posted by (C)shushi

ウェルカム・フラワー
ウェルカム・フラワー posted by (C)shushi

行って参りました、新国立劇場「魔弾の射手」。まあ楽しめた公演でした。

アガーテ役のエディット・ハッラーさんは豊かな声の持ち主で、ある種迫力のある歌でした。アガーテ的にも良かったですが、ブリュンヒルデを歌って欲しい感じの方です。マックスのエーベルツさん、声は良かったですが、ピッチに苦労されていたのではないでしょうか。エンヒェンのユリア・バウアーさん、良かったです。歌的にも無難でしたが、小気味よい演技が魅力的。

エッティンガーさんの演奏ですが、テンポを動かすことでダイナミズムを生み出していた感じですが、オケの操縦には少々苦労していたご様子。序曲の弦楽器の重奏があまりに重々しくて、ドイツの深い森の空気を巧く出しておられたと思います。しかし、序曲の最初のホルンがかなり厳しくて、あからさまに音が外れていたのはとても残念。それ以降もなんだかホルンの厳しさが前にでて来る感じで、喉に刺さったとげのように気になってしまいました。まあ、ライヴですからそう言うこともあるのでしょうけれど……。残念でした。

演出はオーソドックスな解釈を現代的な装置で上手く表現していたと思います。ドイツ的な森の雰囲気が良く出ていました。それから、狼谷のシーンはスペクタクル的で面白かったです。大きなクモやムカデが登場したり、火の車が空を舞ったりしていて、狼谷の雰囲気を巧く出していました。

  • 指揮==ダン・エッティンガー
  • 管弦楽==東京フィルハーモニー交響楽団
  • オットカール侯爵==大島幾雄
  • クーノー==平野忠彦
  • アガーテ==エディット・ハッラー
  • エンヒェン==ユリア・バウアー
  • カスパール==ビャーニ・トール・クリスティンソン
  • マックス==アルフォンス・エーベルツ
  • 隠者==妻屋秀和

 次は、ツィンマーマンの「軍人たち(兵士たち)」です。ツィンマーマンは学校の授業で聴いたことがあるっきりです。予習用にと、この「軍人たち」のCDを予約しているのですが、当初の発売予定日からずれにずれて、今月末発売とのことで予習が間に合うかやきもきしています。

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本当は「魔弾の射手」を聴くべきですが、図書館から借りてきたテイト盤の「ホフマン物語」をついつい聴いてしまいました。「ホフマン物語」は、かつてウィーンと東京で実演に接したことがあるのですが、ウィーンの「ホフマン」は強烈に素晴しかったです。まだオペラを聴き始めて一年ぐらいしか経っていない頃で、右も左も分からない状態でしたが(いまでもそうですけれど)、そんな私でもあまりの素晴らしさに我を忘れたぐらいです。

ホフマン物語は、ご存じの通り、詩人のE.T.Aホフマンをモデルにしたオッフェンバッハのオペラで、ホフマンの痛みのある女性遍歴を共に回想し、最後にはミューズによってそうした遍歴が詩作へと昇華される、というお話し。自動人形のオランピア、瀕死の歌姫アントニア、ヴェネツィアの高級娼婦ジュリエッタ、と言う具合に、三人の女性が回想されるのですが、三人とも強力なソプラノでなければならないという、極めてゴージャスなオペラです。

未完で終ったと言うこともあっていくつか版があるのですが、このCDマイケル・ケイ校訂のグランド・オペラ版の世界初録音だそうです。この版は最終幕の盛り上がりが素晴しいのです。

昨日聴いたのは第三幕アントニアです。アントニアの幕で、歌を禁じられているアントニアが悪魔の誘惑に負けて歌を歌い始める最終部が好きでして、テイト盤でもこの部分を愉しみました。第二幕のオランピアのコロラトゥーラも有名ですが、アントニア幕も素晴しいですよ。

こちらもやはりドレスデンサウンド。やっぱりルカ教会は良いですね。

 

  • 作曲==ジャック・オッフェンバック
  • 指揮者==ジェフリー・テイト
  • 管弦楽==ドレスデンシュターツカペレ
  • 合唱==ライプツィヒ放送合唱団
  • ホフマン==テノール==フランシスコ・アライサ
  • リンドルフ、コルペリウス、ミラクル博士、ダペルトゥット==バリトン==サミュエル・ラミー(→レイミー)
  • クレスペル==バリトン==ボリス・マルティノヴィチ
  • オランピア==ソプラノ==エーファ(エヴァ)・リント
  • アントニア==ソプラノ==ジェシー・ノーマン
  • ジュリエッタ==ソプラノ==シェリル(チェリル)・ステューダー
  • ミューズ/ニクラウス==ソプラノ==アンネ=ゾフィー・フォン・オッター[オッテル]
  • アンドレス/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ==テノール==ジョルジュ・ゴーティエ
  • スパランツァーニ==テノール==リカルド・カッシネッリ
  • 録音場所==ドレスデンルカ教会

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今日はすこし寝坊をしてしまいました。

仕事の方は、思ったよりすすみが良くて驚いています。と言っても、それは僕によるものではなく、他の方の尽力によるのですが。ともかく僕も頑張らないと行けませんね。

今週末新国立劇場で観る予定の「魔弾の射手」を執拗に聴いています。ドイツで言うとワーグナー以前の音楽とワーグナー以降の音楽は質的に違うと言えるのではないでしょうか。ウェーバーの作風は決して嫌いではないのですが、それでもやはり古めかしさを感じてしまう場面があります。この一年間、ワーグナーやシュトラウスばかり聴いていて本当に愉しんでいましたので、知らず知らずのうちに比べてしまっています。ウェーバーにはウェーバーの良さがあると思いますし、ワーグナーも大きな影響を受けていますので、聴かないといけない曲なのだとは思います。最近やっと慣れてきたという感じでしょうか。まだ語るにたるほど聴いているわけではないのですが……。

昨日はクライバー盤で予習。やはりドレスデンサウンドは素晴しい。ルカ教会の音響にも改めて感銘を受けます。この音響で演奏できるのは幸せなことでしょうね。クーベリック盤を聴いてから、またクライバー盤に戻ってきたのですが、クライバーの演奏には、リズムがきちんとそろっているのに驚いたり、濁りのない響きに驚いたりと、何度聞いても新鮮な気持を持つことが出来ます。

  • 指揮者==カルロス・クライバー
  • 管弦楽==・ドレスデン国立〔歌劇場〕管弦楽団
  • 合唱==・ライプツィヒ放送合唱団
  • バリトン==ベルント・ヴァイクル
  • クーノ==バス==ジークフリート・フォーゲル
  • アガーテ==ソプラノ==グンドゥラ・ヤノヴィッツ
  • エンヒェン==ソプラノ==エディト・マティス
  • カスパール==バス==テオ・アダム
  • マックス==テノール==ペーター・シュライアー

 

Opera

今朝は早起きできました。昨日は一昨日の山行の疲れもあって寝坊してしまいましたので、その分を取り戻さなければなりません。今日から仕事ですが、ちょっと忙しくなりそう。ブログの更新が出来るか少し不安ですが、今週も頑張りましょう。

と言うわけで、今週末に迫ったウェーバー「魔弾の射手」の予習を。図書館からクーベリック版を借りてきました。この版ですと、カスパールがルネ・コロさん、アガーテがヒルデガルド・ベーレンスさん、隠者がクルト・モルさんという感じで、最近聴いていたショルティ盤、サヴァリッシュ盤の指環的な布陣に思えてしまうのは僕だけですね。ベーレンスさんのアガーテも、ブリュンヒルデのイメージが強くて困ったものです。

クライバー盤よりも重心の低い演奏で、クライバー盤の流麗さに相対して、ドイツやベーメンの深い森を思い起こさせる正統的な演奏です。好みは別れるかもしれません。

ともかく、今週は、クーベリック盤とクライバー盤も聴き倒して過しましょう。

  • 作曲==カール・ウェーバー
  • 指揮者==ラファエル・クーベリック[←クベリーク]
  • 管弦楽==・バイエルン放送管弦楽団
  • オットカール==バリトン==ヴォルフガング・ブレンデル
  • クーノ==バス==ライムント・グルムバッハ
  • アガーテ==ソプラノ==ヒルデガルト・ベーレンス
  • エンヒェン==ソプラノ==ヘレン・ドナート
  • カスパール==テノール==ルネ・コロ
  • 隠者==バス==クルト・モル

Giacomo Puccini,Opera

 昨日(3日)も良い天気でした。東京の桜は、とうに満開になっていて、すこし散り始めている感じも。今週末はどうでしょうか。土曜日に、また某鉄道会社のハイキングのイベントに参加する予定で、しだれ桜を見られるとのこと。満開になっているのはソメイヨシノですので、観に行く予定のしだれ桜がどうなっているのかは分かりませんが、丁度見頃だと良いなあ、という感じです。

昨日(3日)は、またボエームです。先日のNHK定期公演のテレビ放映を録画したもの、結構愉しんで観ています。一旦第一幕まで終わりました。

 ああ、これは生演奏を聴きたかったかもしれません。テレビで見て、割と良い演奏ですので、実際に観に行ったらもっと感動するんだろうなあ。サンティさんの指揮は、テンポを押さえてタメを持たせるところがあって新鮮。僕のデフォルト盤であるカラヤン盤のような流れるような疾走感というわけではなく、むしろ見せ所をじっくりと見せてくれる感じ。地方のローカル線で、絶景拡がる場所でスピードを落としてくれる運転手みたいです(変な喩えですが……)。

マルチェルロのヴェネツィアさん、良いですね。コルリーネのルジツキさんも素晴しい。 芯があってつややかなバリトン。次の楽しみは、ムゼッタのワルツでしょうか。これから楽しみです。

  • ミミ==アドリアーナ・マルフィージ
  • ムゼッタ==パトリツィア・ザナルディ
  • ロドルフォ==イグナシオ・エンシーナス
  • マルチェルロ==ステファナノ・ヴェネツィア
  • ショナール==吉原輝
  • コルリーネ==グレゴル・ルジツキ
  • ブノア/アルチンドロ==パオロ・ルメッツ
  • 合唱==二期会合唱団
  • 児童合唱=東京少年少女合唱隊
  • 指揮==ネルロ・サンティ
  • 管弦楽==NHK交響楽団

 

 

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年度はじめは、さすがに色々と忙しいですね。とはいえ、いろいろなチャレンジをし始めています。チャレンジするのは良いけれど、時間が足りません。困ったものです。

さて、NHKのクラシックロイヤルシート、先だっての「ボエーム」以来ちゃんとチェックすることにしました。以前は、猛烈に録画していたのですが、最近は選んで録画するようにしています。DVDばかり増えてしまって大変なことになっているので……。しかも見る時間がない。あ、iPodで見ればいいのか……。

「ドン・ジョヴァンニ」は、ザルツブルクの公演で、指揮はダニエル・ハーディング。2006年8月ですね。これは録画いたしましょう。

サンティ氏がN響を振った「ボエーム」を20分ばかり観賞。ミミが現れるところまで。サンティ氏の指揮は結構速度を動かしていてダイナミズムを感じることが出来ます。「ボエーム」は、今まで一番多く見たオペラだと思います。それほど好きな曲だと言うことになります。演奏会形式で、サントリーホールのホールオペラのような演出もありませんが、それでも良いですね。これからが愉しみ。

 

Opera

会社勤めをしていると、やはり3月31日から4月1日にかけてはいろいろとせわしない。辞める人、転勤する人などで、ごった返していて、なんだかソワソワした空気に職場が包まれます。まあ、今年は僕にとって大きな環境の変化はない。いや、変化は自分で作るものですね。

週末は「魔弾の射手」ばかり聴いていたので、少々ウェーバー疲れというのもあるし、この一ヶ月は「指環」ばかりきいていたと言うこともあって、どうにも「魔弾の射手」がしっくりと心の中に入ってこない。それで、昨日は「指環」を少しばかり聴いてしまいました。イカンですね。

と言うわけで、今日から再び「魔弾の射手」の予習を再開します。

しかし、ヤノヴィッツさんのアガーテの独唱(第二幕第八場、クライバー盤ではCD1のトラック16)は心に染み入りますね。ルカ教会の音響、ヤノヴィッツさんの磨かれた銀器のような高貴な美しさ。やっぱりヤノヴィッツさんは最高です。

素晴しいソプラノの方はたくさんいらっしゃいますが、今の僕にとってはヤノヴィッツさんのソプラノが一番感動的。リヒャルト・シュトラウスの歌劇「カプリッチョ」や、ベームが振ったDVD盤のリヒャルト・シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」、カラヤン盤のワーグナー「ワルキューレ」などなどで、ヤノヴィッツさんの歌声を愉しんでいます。実演を聴いてみたかったです。もう70歳を過ぎておられますので、もう叶わぬ夢ですね。