若さ炸裂──準・メルクル&PMFオケのマーラー5番
いつぞや撮った夕暮れです。空はいつみても神々しいです。
先日の準・メルクル指揮PMFオーケストラによるマーラー交響曲第5番の件です。
この曲、トランペットとホルンがポイントなんですが、第一楽章のしょっぱなのトランペット、素晴らしかったですよ。エッジがありかつ太い音で、フレージングもすこしタメをつくりつつ歌い上げる感じでした。
第三楽章のホルンも良かったですね。フレージングとしては、少しだけミスはあったのかもしれませんが、こちらも随分と分厚い音で旋律から旋律へと自在に飛び回っている感じでした。
メルクルの指揮ですが、そんなに派手にテンポを動かしたり、やけにゆっくり振ったり、なんていうことはないのですが、ひとつひとつの仕掛けが適格で、オケがグイグイ引っ張られているのがよくわかります。
オケですが、やはり臨時オケということもあって、音がひとつに溶け込むといったプロのトップレベルのオケのようには行きませんし、ポリリズムになるところで、一瞬クリックが見えなくなるということはありましたが、とにかく巧いので、速い旋律、大音量の部分では若さのパワーが十分に炸裂していたと思います。
特に第二楽章からはかなりノリ始めたという印象でした。
まあ、さすがに第四楽章アダージェットでは、硬さが目立ちましたが、あそこは若者には相当難しいはずですので、特に大きな異論などはありません。
時間を感じず音楽が聞けた感じがしました。また来年行きたいですね。
明日は、「PMFオケが果たす役割はこういうこと?」という記事を書く予定。
では。グーテナハト。
ディスカッション
つるびねったさん、コメントありがとうございます。返信が随分遅れました。素敵でした。こういうのが本当の交流なんだろうなあ、とおもい、羨ましく思います。サイトウキネンのように、将来そういったオケができるといいですね。全く同感です。
こんにちは。はじめまして。
PMFオーケストラの音楽会わたしも聴きに行きました。未熟さもあったけどフレッシュでステキな演奏でしたね。スッキリと楽しめました。
PMFオーケストラって日本で唯一の国際的なオーケストラですよね。世界中に帰っていく音楽家さんたちが、同じ釜の飯を食べた仲間としていつまでも音楽でつながっていて欲しいです。PMFの事業ではないけれども、欲を言えばPMFの卒業生が中心になって日本で国際的なオーケストラを作ってくれたらなぁって思います。