秋晴れの一日。
もうこんな学生のような生活はイヤだ!
ワーカーホリックかもしれない。
ウィキペディアより引用。
日本ではかつて、特に男性においては「滅私奉公」等の言葉に代表されるように、己の身を顧みず職業に邁進することこそが良いとする規範が存在し、己よりも職を優先することが、社会的に求められた。この中では、有給休暇を取ることすら罪悪のようにみなされた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E4%BA%8B%E4%B8%AD%E6%AF%92
そうそう。その通り。
アンダーラインおよび太字化は私によるものです。
考えを変えないとなあ。
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さて、今日から3回は、それぞれの幕のあらすじを書いてみました。そこから想起される歴史的事実に思い至ると、あまりにも面白くて気狂いしそうなんですが、あらすじ編では自重して、その後に撮っておくことにします。
では、どうぞ。
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ここで、簡単に「トスカ」のあらすじを、ここではオペラ版をもとに、簡単におさらいしておこう。
登場人物
主な登場人物はこの5人だ。
- 画家である騎士カヴァラドッシ、
- ローマ随一の歌姫トスカ、
- ローマの新任警視総監スカルピア
- 政治犯で自由主義者であるアンジェロッティ
- スカルピアの部下のスポレッタ
ちなみにこの5人のうち4人が劇中で死を遂げる。
第一幕
まずは第一幕から。
舞台その背景
1800年6月17日午前のイタリアローマの聖アンレア・デッラ・ヴァッレ教会が舞台。
ナポレオンの侵攻により、ローマは旧来の教皇領からローマ共和国となるが、数年でナポリ王国の勢力下に入ったころのこと。
画家カラヴァドッシは、聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会[i]で「マグラダのマリア」を描く仕事をしている。
アンジェロッティ
そこに友人で反体制派政治犯として収監されていたはずのアンジェロッティが逃げ込んでくる。
アンジェロッティは転覆したローマ共和国の要職にあって、現在は政治犯として拘留されていたのだが、脱獄を果たして教会へ逃げ込んできたというわけだ。
(写真は聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会の内部。ここでカヴァラドッシがマグダダのマリアを描いていたのだ)
自由主義者でもあるカラヴァドッシは、アンジェロッティをかばい、逃がしてやる。
トスカ登場
そこにカヴァラドッシの恋人のトスカが現れる。トスカはローマ中の寵愛を受ける歌手だ。
だが、トスカは、カヴァラドッシの様子がおかしいことに気づく。
それがアンジェロッティを逃したという理由であることを知らずに。
てっきり、別の女とカヴァラドッシが逢っているのではないか、という嫉妬心を覚えたというだけなのだ。
そう言えば、カヴァラドッシが描いている「マグダラのマリア」の目の色はトスカと違い碧眼だ。
スカルピア見参
そこに現れ様子をうかがっていたのが、警視総監スカルピアだ。
スカルピアはアンジェロッティを追って聖・アンドエレ・デッラ・ヴァッレ教会現れたのだ。
トスカの姿を見たスカルピアは、トスカの嫉妬心を煽り、アンジェロッティの逃亡先を突き止めようと考える。
と同時に、トスカを我がものにせんと企むのだった。
テ・デウム
教会では、迫り来るナポレオン軍が敗れたという知らせが入る。王党派は喜び、テ・デウム[ii]を捧げる。
[i]
http://en.wikipedia.org/wiki/Sant%27Andrea_della_Valle
[ii] テ・デウムはカトリック教会の聖歌の一つで、「われら神であるあなたを讃えん Te deum laudamus」で始まる。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A6%E3%83%A0
次回は「「トスカ」とはどのような物語なのか。第二幕から」です。
※ 新国立劇場「トスカ」は11月11日~23日にて。