Opera

R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」
  • アーチスト: クライバー(カルロス)
  • 発売元: ユニバーサルクラシック
  • レーベル: ユニバーサルクラシック
  • スタジオ: ユニバーサルクラシック
  • メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 価格: ¥ 6,825
  • 発売日: 2002/06/26
  • 売上ランキング: 19530
  • おすすめ度 5.0

次のオペラの予定は、6月9日、新国立劇場で「ばらの騎士」を観に行きます。

主なキャストはこちら。

【元帥夫人】カミッラ・ニールント
【オックス男爵】ペーター・ローゼ
【オクタヴィアン】エレナ・ツィトコーワ
【ファーニナル】ゲオルグ・ティッヒ
【ゾフィー】オフェリア・サラ

このうち、一番楽しみにしているのは、エレナ・ツィトコーワさんです。この方が歌うのを初めて聴いたのは2003年10月、新国立劇場でフィガロの結婚を見たとき。ケルビーノを歌われていました。オクタヴィアンとおなじズボン役ですね。この方の声、倍音が非常に豊かなのです。柔らかくのびがあってよい意味で太い声を出されるのです。この時のパフォーマンスのなかで一番光っていたのがこの方でした。今回はオクタヴィアンですから、聞き所満載ですね。楽しみです。

Tsuji Kunio

先だって、JIS2004準拠のフォントをWindows Updateで入手したら、システムフォントが変わったのだが、驚くべき変化が!

辻先生の辻の字、しんにょうにてんひとつだったのが、しんにょうにてんふたつに変わっています。
ほら、こんな感じに!

Tsuji_2

これは本当に感動だよなあ。嬉しい限り。

この字の方が日本語的には正しいらしい、とされているのだそうです。

詳しくはこちらへ。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061122/254684/

字形がJIS2004準拠となるフォントは、VISTAに載った「MS 明朝」「MS P明朝」「MS ゴシック」「MS Pゴシック」「MS UI Gothic」「メイリオ」だそうですが、XPでも使用可能なようです。

とはいえ、てんひとつのしんにょうの方々にとってはは少々困った話になりそうです。

Jazz

SAX

今日はリハをしてきました。二時間ほど新宿のスタジオにて。スタジオでサックスを吹くのは2年ぶりでした。サックスは音が大きいので、最近の練習(文化センターなどでの)では、無意識のうちにセーブして吹いていたようで、最初の一時間は、音が全然出てくれません。か細い、ボソボソした音が出るだけで、高音域はしおれた草のような音だし、ピッチも安定しない。曲が進んでいくに従って、気分は落ち込んでいきました。

五分ほど休憩して、Mistyという曲を吹いたのですが、そのときマイケル・ブレッカーがMistyを演奏した音が思い浮かんで、それに触発されてやっと楽器に音を吹き込むことができました。今日のリハでなんとか音的には復活の手がかりをつかんだ感じ。あとは、インプロヴァイズの質的向上ですね。まだイメージにフィンガリングがついて行かないのです。こればっかりは、練習しないと治らないです。できるだけサックスに触れて練習していくことと、できれば毎日EWIでインプロヴァイズの練習をする必要がありそうです。

ちなみに演奏する曲一覧。

Girl From Ipanema
Misty
That’s all
When you wish upon a Star
My One and Only Love
The Days of Wine and Roses

どれも難しいですが、頑張ります。

Music

Cruisin'
Cruisin’
  • アーチスト: Marc Antoine
  • 発売元: Grp Records
  • レーベル: Grp Records
  • スタジオ: Grp Records
  • メーカー: Grp Records
  • 価格: ¥ 2,585
  • 発売日: 2001/06/19
  • 売上ランキング: 193886
  • おすすめ度 5.0

先だって取り上げたマーク・アントワンのアルバム「Cruisi’n」を聞いて思ったこと。特に4曲目のSierre Bellaを聴いて思ったことです。

たとえば、この曲のバックでコードを押さえている空間系シンセ音とか、ストリングスの対旋律とか、ハモンドが一瞬コードおさえていたりとか、正確無比なスネアとか、フロントギターの細かいリフとか、冒頭に一瞬登場する水が流れる音とか、コンガかボンゴの音とか、それ自体では端数的な意味合いしか持たないものが融合すると、ひとつの世界となってたち現れてくることの不思議さ。量的意味が質的意味に変換したというか、エラン・ヴィタールというか……。 そうした要素要素を直感的に配置する感覚も筆舌に尽くしがたい。こういう清涼感とか、空間的な広がりをユニット全体で表現することの難しさといったら途方もないな、という感じです。

フュージョンとか、スムーズジャズ(あるいはポップスとか……ひとくくりにすると商業音楽? 非古典的音楽?……でも同じだと思いますが※1)は、音韻情報だけではなく、こうしたハーモニーと音色が織り成す全体が重要だし、それを味わえるかどうか、がその是非を決定しますね。それは、作り手側によるところはもちろんのこと、聞き手側にも責任の半分はあると思います。これって、味わえない人がいたとしたらその人を責めているわけではなく、その人が生来持っている感覚に合致しないというだけのことです。僕が残念なことにロックを聞いてもそのよさを味わうことができないのと同じように、です。ビートルズの時代や、モダン以前のジャズではここまで全体の音色などが重要視されることはなかったと思います。

昔、サックス奏者の坂田明氏が「音楽作りは、絵を描くのに似ている。まず背景を何色にして、そこにどういう要素を加えていくのか、という点において……」ということを15年ほど前にテレビで語っていたのを思い出したのですが、現代の商業音楽、フュージョンとか、スムーズジャズだけではなく、ポップスなんかの音の作り方はまさにそういう作りなんでしょうね。おそらくは、「絵を描くように」、サウンドを重ねたり、付け加えたり、効果をかけたり、という過程が、演奏局面と同等かそれ以上に重要なんだと思います。だから、プロデューサの役割というのが大きいのだと思います。

そういう意味では、こういう音楽の作り手さんって、本当にすごいと思います。 ちなみに、こういう音を素人が演奏すると聞いていられない音になってしまうことが多いです。第一に技巧的な面で。リズムがそろわないのが致命的。第二に編集作業を入れにくいから(もっとも今はDAWソフトが進化しているから、玄人はだしの素人さんはたくさんいるんだと思うけれど……)。

それでも果敢に挑戦したことがありましたが、私が足を引っ張ってしまっていたのでした。とほほ。 音楽は難しいです、本当に。才能のある人にとっては、これほど自分を表現するのに有効な手段はないと思うのですが、そうでない私にとっては、もどかしさと歯がゆさが常につきまといますね。

 ※1 こういう音韻情報以外に全体の音色感、響和感が顕著になってきたのは70年代後半以降のシンセサイザーの導入以降でしょうか。あるいは、マイルスがエフェクターかけ始めた頃、とか、そう言う感じ。


明日は4年ぶりぐらいにやるバンドのリハーサルです。けっこう緊張しますね。ちゃんとテーマを吹けるのか、ソロをとれるのか、少し不安です。

よろしければクリックしてみてください。 にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ にほんブログ村 本ブログへ

Tsuji Kunio

今日は午後から雨でした。お昼を回ってすぐの頃、西の空から灰色の渦巻く積乱雲が近づいていきました。途端に遠雷がきこえ始めたのですが、幾ばくかも経たないうちにコンクリートの駐車場に雨模様が現れ始めました。空は光り、雨音は激しく、雷鳴がとどろき渡るさまを、ガラス越しに眺めていたのですが、なんだか気分は晴れ晴れしてきた感じです。雷雨という非日常をガラス越しに見遣るのは気分の良いものです。それは窓の外に出ることがないと保証されているからでしょう。

 モンマルトル日記

昨日から、辻邦生師の「モンマルトル日記」を再読始めました。辻邦生師がパリでどんなに厳しい思いで思索を試みていたのか、と思うたびに、痛切なまでに感歎と畏敬を覚えずにはいられません。

ピアニストがピアノを叩き、レスラーが身体をきたえ、左官屋が壁土をこねること以外、何一つ考えなくてよく、考えないでいるのと同じく、物語作家にとってレアリテはただ一つ「強烈な感情」を自分の中につくるということである。二十四時間このことだけに集中するのである。「強烈な感情をつくること、吐きだすこと──

辻邦生『モンマルトル日記』集英社文庫、1979年、136頁

この石で固められた硬い都会(まち)に、自分をとぎに来たのである。この都会の硬さは、あらゆるにせもの、いんちき、つけ焼刃を、すべて残酷にはぎとってしまうどうしようもない真実さがある。ここでは生と死の境界のような、人生のぎりぎりの本ものがある。一人一人がそうしたもので生きている。労働者は労働者なりに、娼婦は娼婦なりに、この硬さ、この殻の不敵さで生きている。それは打ちやぶることはできない。(中略)いい加減なものは絶対にうけ入れない。甘さなど微塵もない。一流中の一流の才能がやっと残り、そしてそれでさえすぐさま滅び去ってしまう。(中略)うそはだめであり、自己満足はすぐ窒息する。ただ真に「よきもの」に達したものだけが、この硬さと同じ硬さを持って生きはじめる。

辻邦生『モンマルトル日記』集英社文庫、1979年、133頁

本当に厳しい文章です。本当に辻先生は強い方です。このときには、既に「夏の砦」や「廻廊にて」は既に世に送り出されていて、「嵯峨野名月記」で苦しんでいる時分なのですが、こういうことを考えていらしたわけですね。これを読むと、もっと強くなければならない、と思うことしきりです。 もちろんあまり自分を責めるのはよくはないのですけれど。
よろしければクリックしてみてください。 にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ にほんブログ村 本ブログへ

Jazz

Cruisin'
Cruisin’
  • アーチスト: Marc Antoine
  • 発売元: Grp Records
  • レーベル: Grp Records
  • スタジオ: Grp Records
  • メーカー: Grp Records
  • 価格: ¥ 2,585
  • 発売日: 2001/06/19
  • 売上ランキング: 193886
  • おすすめ度 5.0

お昼休みは、なぜか11時30分から12時30分までです。普通の会社だと12時からだと思うのですが、部署毎に昼休みの時間をずらして食堂や売店の混雑を防ごうという目的のようです。と言うわけで、11時30分のチャイムがなるとすぐさま外に出ます。僕の会社は山奥にありますので、ビルからでるとそこはもう木々の生い茂る林だったりします。最近は体重を落とすために林の中を15分ほど歩くことにしています。歩き始めたのは3月の半ばぐらいから。おかげさまで体重にして4キログラム程度痩せてきました。目標は12キロ減量したが、もう3割も達成しているのですね。ありがたいことです。これまでは昼休みはオフィスにいたまま食事をしてネットを眺めたり本を読んだりしているぐらいでしたから、それに比べるととても健康的なのではないかと思っています。

林の中を歩いた後は、オフィスに戻って弁当を食べながら音楽を聴くのですが、今日はマーク・アントワン(ギター)のアルバム「クルージン」を聴きいたのです。これがもう大ヒットでした。マーク・アントアワンのことは五年ぐらい前から知っていましたが、ここまで身を入れて聴くことはなかったのです。ところが、これが思った以上に素晴らしいのでした。ここで格言。「名曲は家のCD棚あるいはiTuneの中にある」。その通りでした。

清涼感とともによくビートが聞いているので、サウンドは豊かな響きを持っています。特に、Sierra Bellaは名曲です。サビのメロディーが美しくて、EWIでフレーズを吹きたくなりますね。帰りの電車の中でこの曲ばかり繰り返して聴いてしまいました。思い浮かぶのは暮れ行く空の向こうに見えるエッフェル塔のイメージ。昔パリに行ったときに、ルーブルの窓から夕暮れのエッフェル塔を眺めたのです。そのときのことが頭によぎります。マーク・アントンはロマの血筋をひいたフランス人というこ ともあって、曲の作り方が洒脱で、なおかつ情熱的です。アメリカのフュージョンを東西に分けることができると仮定したとしても、そのどちらにも当てはまらないですね。

Indian Summerは、すこし湿っぽいかな。でもこの湿っぽさもヨーロッパ的なんだろうな。石畳に雨降る町並みを思い浮かべてしまう。 Caribbean Morningは明るい曲。Fuegoは、フラメンコ音階が聞こえてくる。やはりヨーロッパです。アントワンはスペイン音楽にも影響を受けているようですので、あながち間違いでもなさそうです。

フュージョン(という音楽ジャンルの定義自体難しいのですが)のなかでも、マーク・アントワンのようなスムースジャズ的音楽を聴き始めたのは高校に入ってからですから、もう20年弱も聴き続けていることになります。当初は日本の某バンドから入ったのですが、一年後には、リッピントンズなんかを聞き始めていました。

それでそのころから、日本のバンドと欧米のバンドの音作りに明らかな差違があることに気付きはじめていました。何なんだろう? と常々不思議に思っています。大学の先輩は、それは日本人のバンドには技巧的に劣る面があるからなのだ、と言います。たしかに、それはあるかもしれません。でもそれだけでは説明できないものがある気がしています。

やはりそれが民族性なのではないか、と思うのです。演歌や民謡を体内に備えている我々と、クラシックやジャズを体内に備えている欧米の彼らとの間には説明できない違いがあると思うのです。それが、たとえば日本人にはきこえないオーケストラの音を欧米人は聞いている、とか、対位法の響きをドイツ人は日本人とは違うやり方で聞き取っている、とか、そういう点に現れているのです。

日本人のバンドの中でもアメリカのバンドに一瞬近づいたアルバムを一枚知っています。そのことについてはまた今度書いてみたいと思います。

よろしければクリックしてみてください。 にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ にほんブログ村 本ブログへ

Tsuji Kunio



右側においてある「辻邦生著作目録」ですが、リンク切れになっていましたので修正しました。原因はMuseum::Shushi Archives Divisionないの著作目録のページのURLが誤って設定されていたためでした。申し訳ありませんでした。
(気がついて良かったです)

Movie

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト スペシャル・エディション
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト スペシャル・エディション
  • アーチスト: ジョニー・デップ
  • 発売元: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • レーベル: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • スタジオ: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 価格: ¥ 3,120 (22% OFF)
  • 発売日: 2006/12/06
  • 売上ランキング: 93
  • おすすめ度 3.5

結局GWに観た映画は四本でした。五本見るのを目標にしていたのですが、きっと目標を立てなければ見なかったでしょうから、四本も見られて良かったな、と思います。

それで、くだんの「デッドマンズチェスト」ですが、全作同様ストーリーのおもしろさはもちろん、奇々怪々な特殊撮影の技巧に唖然とさせられたりという具合で、2時間半あっという間に見切ってしまいました。 この映画を見ていると、本当に死ぬことが許されないのろいというものがあるのだ、と思ってしまうので不思議なものです。

ですが、最後の場面は、あれですか……、と言う感じ。よく言えば次作への期待を持つことが出来るのですが、悪く言えば、あそこで切ってくれるなよ! と言いたい感じ。というか、次作への期待を抱かせたという点においては作り手側の術中にはまったというわけになりますね。ネット上では辛口な意見もあるようですけれど、合格点には達していると思いますよ。

それにしてもジョニー・デップは演技が巧いよなあ。主役級二人は完全に食われてしまっています。特に島の原住民の神になりおおせているあたりの演技、すさまじいです。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト – goo 映画

Opera

シェーンベルク:モーゼとアロン 全曲 シェーンベルク:モーゼとアロン 全曲
ブーレーズ(ピエール)、ライヒ(ギュンター) 他 (2001/07/18)
ソニーミュージックエンタテインメント

この商品の詳細を見る

バレンボイム率いるベルリン国立歌劇場が今秋来日しますが、演目はドン・ジョヴァンニ、トリスタンとイゾルデ、そしてモーゼとアロンです。どの公演も値段がお高めで行くのを諦めていたのですが、このところ少し引っかかりを感じていました。ドン・ジョヴァンニやトリスタンとイゾルデはメジャー級なのでこれから見られる可能性は高いでしょう。
でもモーゼとアロンは、この機会を逃すと一生見られないのではないか、と思えてならないのです。どうやらかなりアバンギャルドな演出のようでとても興味をそそられます。これを見れば、シェーンベルグについての理解が深まるきっかけにもなるでしょうし、旧約聖書の有名な物語を理解する助けにもなると思うのです。今週中をめどにもうしばらく考えてみることにします。

さて、今日はチェリビダッケさんが振られた「こうもり序曲」を考えてみたいと思います。

レクイエム ボックス レクイエム ボックス
チェリビダッケ(セルジュ)、ボニー(バーバラ) 他 (2004/10/20)
東芝EMI

この商品の詳細を見る

Celibi
三回聴きました。
冒頭は中速ですが、オーボエのソロに入るとやはり他の演奏と比べて遅いかな、と言う気持はあります。しかし、遅いテンポをしっかりとコントロールしているのが分かるのです。そうですね、たとえるならば、飛行機を着陸させようと速度を落としながら下降をしていくのですが、失速寸前まで落としながらも絶対に失速しないぎりぎりの速度で、飛行機を滑走路まで導いている、そんなイメージです。
確かに異論も在るでしょうけれど、本当にチェリビダッケさんらしいこうもり序曲だと思います。この速度で演奏すると、曲の細部が拡大されて見えてくるんですよね。ウィナーワルツのもたり方もゆっくりとした速度なので、とてもよく見えてきます。これで踊るとなると少し大変そうですが。
それから、アッチェレランドしてくるところは鮮やかですね。ゆっくりとしたテンポだからこそ速度の変化を自在に操ることが出来るのではないでしょうか?
テンポは早いほうが良いのか、遅い方が良いのか、と言う議論はあまり生産的ではないと思いますが、少なくともこの演奏はチェリビダッケさんらしい個性的な仕上がりとなっていて、十分楽しむことが出来ます。
このCDには、「モルダウ」や「フィンガルの洞窟」なども収められていますが、こちらもやはり遅いテンポで、カラヤンやクーベリックの演奏に親しんでいる向きには違和感を感じることもあるかもしれません。でもこれも一つの解釈の解答なのだと思います。
それにしても、ミュンヘンフィルって巧いのですね。前にも書きましたが、この速度についてくるのはとても厳しいはず。多少の乱れはあるにしてもおおむねきちんとチェリビダッケさんの棒についてきていると思います。
よろしければクリックしてみてください。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村 本ブログへ

Classical

 今朝は少し寝坊気味でした。疲れていたのでいい休息になったと思います。おかげさまで喉の痛みも治まりました。最近はなぜかほとんど風邪を引かなくなりました。
 
 カフェに行こうと思ったのですが、今日は雨なのでお休みすることにしました。その代わり家でインスタントコーヒーを飲みながら音楽を聴いたりしています。
 
 

Richard Strauss: An Alpine Symphony
Richard Strauss: An Alpine Symphony
  • 発売元: Naxos
  • レーベル: Naxos
  • スタジオ: Naxos
  • メーカー: Naxos
  • 価格: ¥ 1,360
  • 発売日: 2006/06/20

 
 iTuneのラジオにつなげてみたら、シュトラウスのアルプス交響曲が流れていたので、聴くことにしました。Antoni Witという方の指揮ですので、このナクソス盤をかけているようです。オーケストラは、ワイマール・シュターツカペレ。ワイマールの歌劇場といえば、若いシュトラウスが音楽監督をしていたところですね。第一作目のオペラ「グントラム」はワイマールでの初演でした。あまりうまくいかなかったようですが。といいながらも、歌手だった奥さんのパウリーネを捕まえたのもここだったようですが。しかしその奥さん結構厳しい人だったらしいですね。「インテルメツォ」では奥さんのパウリーネをモデルにした女性が登場するのですが、気位が高く、勝ち気な性格な女性として描かれていました。初演に立ち会った奥さんはすこしムっとしていたらしいですが。
 
 アルプス交響曲は1915年に作曲されています。この時点で、すでに「ナクソス島のアリアドネ」第一版まで作曲済みです。「サロメ」、「エレクトラ」、「ばらの騎士」を作り終えたシュトラウスの手になる最後の交響曲です。
 
 描写がすばらしい曲です。羊の付けるカウベルの音、頂上での荘厳な迫力、遠くから聞こえる雷鳴、嵐の強烈な音と、嵐が収まった後の美しい夕日。時々現れるシュトラウスらしい旋律を聴くとうれしくなりますね。でも最後はマイナーの和音で終わってしまいます。あれだけ盛り上がったというのに少し寂しいですね。GWが終わってしまう今日にふさわしい感じもします。
 
 演奏のほうはメリハリがあって、ゆったりと音を鳴らしたり、切迫した感じを巧く表現したりしていい感じだと思います。
  
 僕の場合CDを聴こうとすると、ついつい同じ曲を聴いてしまいがちです。最近ではiPodに入っている曲しか聴いていない気がします。音楽を聴ける時間は通勤時間のみですので仕方がないのですが。しかもiPodは第三世代ですので、15GBしかありませんので、あまり多く入らないのです。曲を入れ替えるのもついついおっくうになってしまいがち。
 その点、インターネットラジオだと普段聴かない音楽を聴くことができるのでいいですね。次の休みにもリラックスしてインターネットラジオを聴いてみようと思いました。
 
よろしければクリックしてみてください。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村 本ブログへ